MENU

ヒューライツ大阪は
国際人権情報の
交流ハブをめざします

  1. TOP
  2. 小山帥人のシネマと人権

小山帥人のシネマと人権

シネマと人権11:「私はヴァレンティナ」

地域で少数者として生きることの難しさ  最近、若い人がセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)に関心を持ち、積極的に発信するようになった。そのことが世間の風潮...

シネマと人権10:「ガガーリン」‐宇宙飛行士の名前がついた団地の変遷

 ガガーリンという言葉は懐かしく響く。初めて宇宙を飛んだソ連(現ロシア)の飛行士、ガガーリンの名前と、その言葉「地球は青かった」を聞いたのは、60年ばかり前、ま...

シネマと人権9:「ボストン市庁舎」‐アメリカ民主主義の底力が見える

 フレデリック・ワイズマン監督の映画というと、身構えてしまう。なにしろ、ナレーションもインタビューもないのだから、ボケーと見ていられないのだ。短く映し出される看...

シネマと人権8 : この国の政治の澱(おり)を拭い去ることは可能か ー『はりぼて』

 日本の政治は、金と権力への欲望によって動かされている。そこでは真摯な言葉は滅多に語られず、虚言と無内容な美辞麗句が用いられる。それは国政だけでなく、地方にも巣...

シネマと人権7:「5月の花嫁学校」-男に従うことを教える教育に叛旗

 時は1968年、フランスでは学生が大学を封鎖し、労働者や市民が街頭を埋め尽くした5月革命の時期だ。  半世紀前のことだが、当時のフランスは驚くほど女性の地位が...

シネマと人権6:ヒトラーの弾圧とユダヤ人差別に抗して生き抜く一家 ~ドイツ映画「ヒトラーに盗られたうさぎ」

 今の日本のきな臭さは1930年代に似ていると言われる。この映画は、ドイツでヒトラーが政権を握る30年代のユダヤ人一家の物語である。主人公は9歳の少女、アンナ。...

シネマと人権5:『レ・ミゼラブル』 悲惨と断絶を直視することから

 映画は2018年のワールドカップでフランスが優勝したときのパリから始まる。「フランス万歳!」の声が街にあふれ、黒人も白人もみんな大喜びだ。主人公の褐色の少年も...

シネマと人権4:高層ビルに囲まれた路地で作られた歌 「ガリーボーイ」(Gully Boy)評

 15年前にインドのムンバイに行ったことがある。カラフルで、エネルギーに溢れた街だった。  ムンバイは市域の人口が1200万人を超える大都会だが、ここにアジア最...

シネマと人権3:寡婦となれば「人生終わりです」でいいのか~インド映画「あなたの名前を呼べたなら」評

 インドの大都市、ムンバイの豪華高層マンションで暮らす男とその家政婦の物語である。 男は建設会社の御曹司、女は高原の村から都会に出稼ぎに出てきて、メイドとして御...

シネマと人権2:移民が多い学校での教師の試み-フランス映画「12か月の未来図」評

 経済格差は教育の場に反映する。富める者は高級学校に行けるが、貧しい人は進学できない。格差が拡大、継続しているのは世界共通の問題だ。  70年代後半からフラン...

前の10件 1  2  3