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ヒューライツ大阪は
国際人権情報の
交流ハブをめざします

第25回ワン・ワールド・フェスティバルにブース出展&人権WS「差別をキックアウト」を開催しました(2月3~4日)

ヒューライツ大阪のブースを出展
 国際協力に取り組む団体が一堂に会する西日本最大の国際協力祭り「ワン・ワールド・フェスティバル」(第25回)が2018年2月3日(土)と4日(日)、大阪の北区民センター、カンテレ扇町スクエア1階イベントスペース、扇町公園を会場に開催されました。NGO/NPOや政府・国際機関などが活動紹介ブースを出展し、さまざまなテーマのセミナー、ワークショップ、映像上映、文化パフォーマンスなどが行われました。ヒューライツ大阪は、10数年来参加しており、今回もブースを出展して活動紹介を行いました。
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人権ワークショップ
 「差別をキックアウト:スポーツを切り口にしてヘイトスピーチを考える」を企画
 ヒューライツ大阪は、2月3日のプログラムとして、異文化コミュニケーション・トレーナーの富岡美知子さんをファシリテイターに人権ワークショップ「差別をキックアウト:スポーツを切り口にしてヘイトスピーチを考える」を企画・開催しました。
 ワークショップの目的は、(1)人種差別に対するサッカー界の取り組みを学ぶ、(2)差別に対する国際ルールを学ぶ、(3)人種差別撤廃条約、ヘイトスピーチ解消法について学ぶ、(4)ヘイトスピーチの被害者に共感する感受性を高める、(5)被害者の味方になるためにできることを考える、などでした。
 サッカーを選んだのは、サポーターたちのチーム愛が排他性を生んだり、コスモポリタニズムとナショナリズムが表裏一体であり、人を団結する力にもなるし、分断する力にもなるという二面性が顕著にあらわれるスポーツだから、と富岡さんは説明しました。
 富岡さんは、サッカーをはじめ、近年日本で起きているヘイトスピーチや人種差別の事件を紹介しながら、なぜそれがヘイトスピーチや人種差別にあたるのかを考える問いかけをしました。また、被害者に共感する感性を高める必要があることを述べて、ヘイトスピーチの被害者の思いがつづられた配布資料を各自が読むという時間もとりました。
 富岡さんは、33人の参加者に「ヘイトスピーチをキックアウト」する行動につなげるためのふりかえりシートを配布し、自分がどういう部分でヘイトスピーチ(デモやインターネット)に関わっているのか、そして「味方」を広げるために必要なことを考えてほしいという「宿題」を出して、ワークショップを終えました。
(参考文献:「差別をキックアウト:フェアプレーのルールを社会に広げよう」(藤本伸樹・肥下彰男・阿久澤麻理子)『地球市民の字人権教育:15歳からのレッスンプラン』(解放出版社、2015)

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