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第10回じんけんカタリバ「生理をタブーから解き放つ」を開催しました (11/25)

 コロナ禍が女性に深刻な影響を与えた問題として「生理の貧困」が注目されています。第10回「じんけんカタリバ」(11月25日実施)は『生理をタブーから解き放つ』と題し、「生理」を始めとする女性に関するテーマを中心に研究、執筆活動をおこなってこられた立教大学兼任講師の田中ひかるさんを迎えオンラインで開催し、42名にご参加いただきました。当日の講演内容を、以下、簡単に報告します。
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 生理は女性の健康に直結する大切な体の仕組みであるにも関わらず、長い間タブー視され、恥ずかしいもの、隠すものとされてきました。
 日本では、お産や月経を不浄のものと法で定めていた時代があり、月経中の女性が隔離される「月経小屋」の慣習も存在しました。
 日本の月経観には何度かの転換期がありますが、なかでも使い捨てナプキンが登場した1960年代は最大の転換期であり、女性の生活を一変させました。
 SNSやメディアを通じた生理や生理用品についての情報発信が増え、生理が語られるようになっている現在は、新たな転換期ですが、そこで大切と考えるのが生理の語り方です。
 生理のタブー視には羞恥心が関係しています。羞恥心には個人差があり、恥ずかしいという気持ちは尊重する必要があると考えています。初経を迎えた女の子が、生理を理由に女性という性を肯定的にとらえられなくなったり、自己卑下をしないためにも自尊心を保てる初経教育が重要です。今は医療的に生理をコントロールできる時代であり、「個人差・コントロール・選択肢」についても教えることが大切です。
 
 「生理の貧困」はコロナ禍によって注目されるようになりましたが、以前からあった問題です。困っている人に生理用品を届ける自治体の施策が重要ですし、また保護者に生理用品を買ってもらえない状況(ネグレクト)にある子どもへの対応も必要です。
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 参加者からは、生理というプライベートなことを明かさなければならない生理休暇についてのハードルの高さについてコメントがありました。田中さんからは、生理時だけではなく更年期や悪阻など、女性特有の体調を含めた休暇につていての先進的な取り組みや、休暇の取得でなく生理時の苦痛を和らげるプログラムの導入などの紹介がありました。