わたしたちの日常での身近な関係のやりとりのなかで、マジョリティにとっては悪意のないつもりの言動や態度が、社会に存在する不平等を反映し、マイノリティに対する偏見・差別意識と結びついてしまっていることはめずらしくありません。近年、新たな差別論として注目される「マイクロアグレッション」の概念は、このような日常の何気ないやりとりのなかに隠れた偏見や見下しのメッセージがマイノリティに与える心理的な影響について明らかにしてきました。
このたびヒューライツ大阪は、マイクロアグレッションについて分かりやすく、そして詳しく学ぶことができるウェブコンテンツ「マイクロアグレッションについて学ぶ」を公開しました。
以下、コンテンツの概要を紹介します。
1.マイクロアグレッションとは
マイクロアグレッション概念がうまれた歴史的な背景とその定義について、また、マイクロアグレッションが具体的にどのような言動として現れ、受け手にとってはどんな影響を与えるのかを説明します。2.マイクロアグレッションに寄せられる疑問
マイクロアグレッション概念について学ぶと「傷つけるのが怖くて何も言えなくなる」といった懸念や、「気にならない人もいるんじゃないの?」といった疑問の声も出てきます。マイクロアグレッション概念に寄せられることが多い懸念や疑問の声にこたえます。3.マイクロアグレッションへの対処法
マイクロアグレッションを予防し、また第三者として介入するためにはどんなことができるのか、日常の介入法(マイクロインターベンション戦略)のエッセンスを紹介します。
その他、マイクロアグレッション概念をどのように役立てていけるのか、マイノリティとマジョリティのそれぞれの立場から思いを寄せたコラムなど充実したコンテンツをお届けしていますので、ぜひご活用ください。
学校や職場、市民団体などのさまざまな場での人権教育・研修に役立てていただけると幸いです。
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