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台湾スタディツアーに行ってきました(9月4日~8日)

 台湾の市民による民主化運動の歴史やジェンダー平等に向けた取り組み、自治体の人権施策などを学ぶことを目的にヒューライツ大阪が企画したスタディツアー(9月4日~8日)に行ってきました。参加者は研究者、NGO関係者、関心ある市民、学生など総勢19名でした。訪問地は台北市と高雄市でした。

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台北の人権博物館
台北市では、順益台湾原住民博物館と故宮博物館を見学しました。また、1950年から60年まで「政治犯」として収監されていた蔡焜霖さんの案内で国立人権博物館を見学しました。加えて、婦女新知基金会という女性の権利向上をめざすNGOで話をうかがうとともに、国立台湾大学において台湾と日本におけるジェンダー政策と介護・家事労働の国際移動をテーマにワークショップを開催しました。台湾では、議員選挙においてジェンダー・クオータ制が採用されており、現在、国会議員の31%を女性議員が占めていることを知りました。
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高雄市庁を訪問
高雄市では、社会局と教育局の幹部職員からジェンダー平等をはじめとする人権施策および人権教育の取り組みについて話をうかがいました。
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 私たち一行は、高雄市社会局の姚雨靜局長をはじめ副局長、課長、主任、課員など約20名に応対していただいたのですが、局長を含む大半が女性職員でした。
 同市では、小さな子育て世代の女性を支援する施策をはじめ、DVや性暴力対策、結婚移民女性に対する多言語による情報やサービス提供などさまざまな施策が具体的に整備されていることを知りました。
 同市は、1979年12月10日の世界人権デーに行われた市民デモが大弾圧され、多くの民主活動家が12年から14年の懲役判決を受けるという「美麗島事件」が起きた街です。
 高雄市の人権行政の背景には、弾圧に屈することなく、民主化やジェンダー平等をめざす市民の粘り強い活動があることを今回のツアーで知りました。
 
 おもなプログラムの内容に関しては、ヒューライツ大阪ニュースレター「国際人権ひろば」(2016年11月号)で紹介する予定です。
 
プログラム
9/4
関空発1000CI-159 → 台北(桃園)着 1200
順益台湾原住民博物館(先住民族の博物館)、故宮博物館を見学、台北泊
9/5
午前
Awakening Foundation」(婦女新知基金会、女性の権利向上をめざすNGO)訪問
午後
国立人権博物館を訪問
東呉大学で人権教育を研究する黄默教授と懇談、台北泊
9/6
午前
台湾大学にて、日本と台湾の女性の人権・ジェンダー平等を考えるワークショップ(台湾大学婦女研究室、台湾大学社会科学院、大阪府立大学女性学研究センター、アジア・太平洋人権情報センター共催)
午後
自由時間、夕方に新幹線で高雄に。高雄泊
9/7
午前
高雄忠烈祠(岡山公園)、美濃客家の里を見学
午後
高雄市庁訪問、人権・女性・教育施策に関して社会局長などからレクチャー、高雄泊
9/8
午前
高雄市内観光、新幹線で台北へ
台北(桃園)発 1710CI-158 → 関西空港着 2105
主催:ISAトラベル 中西興産株式会社
現地企画協力:(一財)アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)
後援:大阪府立大学女性学研究センター

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