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フィリピン:国連特別報告者が2人の「政治囚」の有罪判決を非難し、保釈を求める(3/5)

 フィリピンで、ジャーナリストのフレンチー・メイ・カンピオさんと人権活動家のマリエル・ドメキルさんがテロ資金供与の容疑で起訴され有罪判決を受けた件に関して、5人の国連特別報告者が連名で3月5日、深刻な懸念を表明しました。
 特別報告者らは「フレンチーとマリエルは公判前から6年間にわたり拘禁されており、根拠がなく、人権活動への報復であると広く批判されてきた一連の容疑に基づき、困難を伴う法的手続きを経験してきた」とし、「少なくとも控訴手続き中は保釈されるべきである」と述べました。
 国家機関による「レッドタギング」(共産主義者のレッテルを貼る)や、いやがらせが数か月続いた後、フレンチーさんとマリエルさんは2020年2月7日に逮捕され、重火器不法所持容疑で起訴され、保釈の可能性のないまま拘禁されました。逮捕から1年半後、2人はテロ資金供与の容疑で追加起訴されました。裁判手続きは、逮捕からほぼ5年後の2024年11月11日に開始されました。2026年1月22日、タクロバン市地方裁判所はテロ資金供与の罪を除くすべての容疑について両被告を無罪とする判決を出しました。テロ資金供与の罪では12~18年の禁固刑が科されます。
 特別報告者らは「2人の若い女性が極端に長期間拘禁され、適正手続きが欠如しているという深刻な懸念に加え、保釈の可能性が生じた現状を踏まえ、裁判所に対し遅滞なく保釈を認めるよう強く要請する」と述べました(訳注:第1回目の保釈請求は、2月13日に却下)。
 「フレンチーとマリエルは自由の身となり、正義のために闘う権利がある」と特別報告者らは強調しました。特別報告者らは本件に関し、フィリピン政府と連絡を取っています。

 今回、共同で懸念表明したのは、アイリーン・カーン「意見・表現の自由の権利促進・保護」に関する特別報告者をはじめ、「テロ対策と並行した人権および基本的自由の促進・保護」、「平和的集会および結社の自由の権利」、「人権擁護者の状況」、「裁判官および弁護士の独立性」に関する特別報告者です。
 カーン特別報告者は2024年1月から2月にかけてフィリピンを公式訪問し、2人が拘禁されているレイテ島のタクロバン拘置所を訪問して聞き取りを行い、2025年6月に人権理事会に提出した「報告書」にそのことを盛り込んでいます。

<出典>
https://www.ohchr.org/en/press-releases/2026/03/philippines-un-experts-decry-frenchie-cumpio-and-marielle-domequils
Philippines: UN experts decry Frenchie Cumpio and Marielle Domequil's condemnation, call for their provisional release
05 March 2026

<参照>
https://www.hurights.or.jp/japan/eventreport/2025/12/5-1210.html
第5回 世界人権セミナー「フィリピン・ネグロス島からの現地報告:架空の容疑で長期勾留された若者の声を聴く」を開催しました(2025.12.10)


(2026年03月13日 掲載)