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第13回人権理事会、ガザ地区の紛争に関する専門家委員会を設置

 国連人権理事会の第13会期は、3月1日から26日に開催され、ガザ地区の紛争に関する事実調査団報告のフォローアップ、紛争におけるジャーナリストの保護、大規模イベント時の住宅の権利やスポーツ・イベントにおける人種差別の撤廃などに関する決議を採択しました。

 09年9月の12会期に検討され、11月の国連総会で採択されたガザ地区紛争に関する事実調査団の報告について、理事会はイスラエルとパレスチナ両方の紛争時の人権の侵害および国際人道法違反に関する調査やその他手続をモニターする専門家委員会を設置することを決め、国連人権高等弁務官に委員に独立した専門家を任命するよう要請しました。また、同じ決議で、報告にあげられていた、白リンなど特定の武器弾薬の使用について、総会に対しその合法性について議論を促進するよう呼びかけています。

 理事会は、大規模の国際的なスポーツ、または文化的イベントについて、各国に対して、建設や入札の際に、住宅の問題を考慮し、関係住民への影響を調査することや、計画、実施の透明性や住民の参加の確保、イベント後を考慮した計画や開発、立ち退きの代替策を模索し、立ち退きが国内法および国際人権法に沿って行われることを確保するなどの努力をするよう呼びかける決議を採択しました。

 また理事会は、2010年、南アフリカでサッカーのワールドカップが開催されることを歓迎し、各国にスポーツにおける人種主義、人種差別や排外主義を防止する啓発キャンペーンを行うことを強く促すほか、南アフリカ大統領、国際サッカー連盟会長および国連事務総長にワールドカップにおいて反人種主義のテーマを強化すること、国連機関、開催国、国際オリンピック委員会や他の競技団体に、主要なスポーツ・イベントの機会をとらえて人種主義や人種差別などの撤廃に向けたキャンペーンを開発することを呼びかけました。

 会期中、北朝鮮、ミャンマーなどにおける人権状況の報告も議論され、それぞれの特別報告者の任務が延長されました。また、人権教育およびトレーニングに関する宣言について、諮問委員会が提出した宣言案を歓迎し、その案に基づいた宣言案をまとめる政府間ワーキング・グループを設置することを決めました。

 そのほか、理事会は、紛争におけるジャーナリストの保護について、次会期でパネル討論を行うことを決定しました。さらに、人身売買についても、次会期に、被害者の人権を中心においたパネル討論を行うことも決めています。(4月6日)

出所:
「Adopts 28 Resolutions, Creates Expert Committee on Goldstone Report and Extends Mandates of Special Procedures on Right to Food, the Democratic People's Republic of Korea and Myanmar」3月26日付国連人権高等弁務官事務所プレスリリース
http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/DisplayNews.aspx?NewsID=9946&LangID=E
人権理事会13会期決議 (国連人権高等弁務官事務所)
http://ap.ohchr.org/documents/sdpage_e.aspx?b=10&se=104&t=4

参照:
「国連人権理事会、人権教育世界プログラム第2段階について決議、ガザ地区での紛争に関する決議は持ち越し」ヒューライツ大阪ニュースインブリーフ(09年10月)
https://www.hurights.or.jp/archives/newsinbrief-ja/section1/2009/10/2-2.html


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