文字サイズ

 
Powered by Google

MENU

ヒューライツ大阪は
国際人権情報の
交流ハブをめざします

  1. TOP
  2. 過去アーカイブ(これからの事業)
  3. 韓国スタディツアーに参加して

韓国スタディツアーに参加して

大津恵子 (日本キリスト教婦人矯風会)

  さすが大阪の団体が主催したツアーでした。空港で参加者に挨拶すると関西弁で「こんにちは」と返ってきました。空港からのバスの中で自己紹介することになり、大阪出身である私は、「関西弁で話します」と宣言したのですが、いつの間にか変な関西と東京のミックス言葉になっている自分に気がつきました。でも本当に居心地の良い雰囲気でした。それが参加者皆さんへの第一印象です。
  私が今回参加した理由は、国際結婚の問題に積極的に取り組んでいる韓国と性買売防止法が出来てからの韓国の状況が知りたかったからでした。2002年にNGO主催による人身売買の国際会議がソウルで開催され、わたしは日本からのゲストとして招かれました。そのとき韓国では売買春を「性買売」と漢字で示し、明確にその状況が表されていると新鮮に感じた事を思い出します。性買売防止法が出来るきっかけになったのは「2000年、郡山で起きた火災によって5人の女性が、鉄格子のかかった売春宿で焼け死にました。その事件をきっかけに女性団体や市民団体が真相究明を政府に要求し、性売買を禁止する法律へ働きかけになりました。当時、参加者は、2つのグループに分かれスタディツアーに出かけました。1つのグループは、警察官の護衛つきで町にある売春宿でした。そこは土塀に囲まれ中に入ると2列に売春宿が並び、ある宿の主人は、見学に来た者と分かったのか中を見せないようにかカーテンを引きました。板ガラスの奥には赤や黄色のチューリップのような洋服を着た女性たちが10人位2列に並んで座っていました。外には日本と同じで、ぽん引きが立っており、年配の女性が私たちをにらみ異様な雰囲気でした。
  もうひとつのグループは、基地にある売春地、今回私たちが訪ねた「トゥレバン」だと思いますが、アメリカ兵士の相手をしているのが、外国から来た女性たちである、という報告を聞きました。沖縄のような基地の町のイメージを持っていました。
  私の疑問は、「性買売防止法」施行後、売春宿は、完全になくなったのかということです。日本もそうですが、男性の性を買うという意識が、法律が出来たからといって無くなるものか、変わったとすれば、どう変わったかです。韓国人男性が、国内で女性を買えば罰せられるため海外に出かけていることが「米国務省2007年人身売買報告書」で報告されています。特に少女買春がなされている現状をどう捕らえたらいいのでしょうか。男性の買春意識、構造を変えることは難しいと見たほうがいいのでしょうか。日本も韓国も性売買への予防、教育に力を入れていく事がこれからの課題だと思います。
  韓国は積極的に結婚移民を受け入れていますが、移住女性人権センターの代表のハン・クギョムさんに日本の国際結婚の問題は、「エンターティナーや人身売買された女性が日本人男性と知り合い結婚するケースがあります。日本人男性の人種差別や暴力に問題があります」と質問しますと「韓国人男性は、性売買する場所で知り合った女性と結婚はしない。最近1ケースがありました」と日本と違う国際結婚の現状を知りました。もう少し深く知ることが出来ないのが残念でした。