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2007韓国スタディツアーに参加して

山本勇造 (滋賀県草津市)

  「移住女性の」...自分とは関係ないという低い認識しかなかったというのが正直なところでした。また、身近な外国・韓国...果たしてどれだけのことを知っているのだろうか? と改めて自問自答してみるも知らないことばかりです。というわけでこの機会を逃してはならないと即、申し込みをしました。
  日本からの参加者は21名+ヒューライツ大阪4名、この参加者の内女性が20名を占めた。肩書きもそれぞれで活動・研究されているお方が多くおられ、このことは、ツアー中で沢山実感することになりました。
  8月1日~5日、ソウル市ならびに議政府を訪問し、「移住女性の人権を考える」と題して、「韓国国家人権委員会」・「NGO韓国移住女性人権センター」・「国際結婚をした外国人女性の電話相談事業事務所」・「NGOトゥレバン」・「梨花女子大学」・「ソウル女性プラザ」にて取り組み等のお話を伺い、また「西大門刑務所歴史館」・「景福宮」も見学した今回のツアーでした。
  まず、韓国移住女性人権センターは多民族・多文化社会としての韓国が抱える課題のひとつである「移住女性問題」に実践活動されているNGOで、異文化社会で人権侵害の被害者である移住女性の生活・暴力・人権問題と直結している問題について、相談を中心として、エンパワメントの促進、支援・サポートをされています。私の日常生活の中では、こうした活動を見聞する機会がなかったのですが、網の目の細やかなこうした民間活動の重要性を感じました。
  また、梨花女子大学で開催の「韓日連続シンポジウムin Seoul」では、まる1日間発表を聞きました。日本からは、吉田さんと榎井さんのお二人から具体的な取り組み・状況が発表され、流石やなーと関心しながら聞き入りました。また、韓国からの発表はテーマが大きく具体的な話がなかったので分かり辛かったのですが、力強く、整然と発表される姿には敬服させられました。
  わがまちも移住外国人の方が増加する中で、細やかな活動とネットが広まり、誰もが心地よく住めるまちづくりに向けてのポイントがあったように思います。
その他、国家人権委員会NGO訪問、また、西大門刑務所歴史館・景福宮も訪れ、残虐な過去と壮大な宮廷建築をこの目で確認できました。
  また、最終日のフリータイムは、運動不足解消と地下鉄を利用したくて、まず2時間ウオーキングしてきました。朝9時に女性プラザを出て、汝矣島に入り汝矣島公園~国会議事堂~純福音中央教会、そして漢江大橋を渡り、延々歩き、「切頭山聖地」に着きました。教会です。聖堂の前の小さなガラス張りの展示館には、拷問の道具で喘ぐ白装束の人形、十字架、大刀等が展示されてありました。「なんだろう?」
  帰国してから調べてみました。ここは1866年のカトリック教徒の大量虐殺事件「丙寅迫害」で多くの信者が殉教した地で、その際信者の首を切って頭を漢江に投げ捨てたと言う話から呼ばれているとのことでした。犠牲者は、常に弱者・国民なんですね。そして、地下鉄で合井駅~ワールドカップ駅へ、同スタジアムを見に行ってきました。隣接して公園整備もされてあり、市内はどこも大きくきれいと言う印象です。でも、ここは車優先社会だって歩きながら感じました。歩道の動線が途切れたり、段差だったり...弱者には不便な箇所があります。
  しかし、こんなことも体験しました。途中で道が分からず男性に尋ねました。もちろん日本語で。地図を見ながら教えてもらうもどぎまぎしていたら、その方、なんと自分が来た道を引き返しながら、私を見通しのいいところまで連れて行ってくれました。「ありがとうお兄さん」。
  ここ韓国は、都市と地方の格差・移住外国人含めた大半の国民の生活・社会保障の点からは、一部の富豪を除いてやはり、まだまだ実態として課題が多くあるように感じました。
十分な認識もないまま参加させていただきましたが、一歩一歩自分で歩くことで疑問や課題にぶち当たり、初めて実感するものなんだなーと思いました。また、こうした機会には、参加したいなとさらに思いを強めました。