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報告会「最果ての島を健康に‐フィリピン・スールー諸島での取り組み」を開催しました(10月17日)

 ヒューライツ大阪は10月17日、フィリピン最南端のスールー諸島から来日している二人の女性たちを講師に迎えて、公益財団法人アジア保健研修所(AHI)との共催で報告会「最果ての島を健康に‐フィリピン・スールー諸島での取り組み」を開きました。
 AHIは、愛知県日進市に本部を置く国際協力NGOで、アジア各地の村々で人々の健康を守るために現地の保健ワーカーの育成を続けています。1980年以来、約6,000人が卒業し、アジア各地で活躍しているといいます。
 報告会では、2016年9月4日から10月10日まで行われた今年のAHIによる国際研修に参加していた助産師で村長(バランガイ・キャプテン)のガイダ・フノー・ジャイナルさんと、医師のエメリン・バビン・ジャラルさんが、地元での保健活動の現状を語るとともに、課題の解決に関して報告会の参加者と意見交換をしながら、プレゼンを行いました。
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          左から、中島さん、ジャラルさん、ジャイナルさん
 
キリスト教徒が大半を占めるフィリピンにおいて、スールー諸島は少数派のイスラム教徒が暮らす地域です。電気も水道設備もなく雨水に頼る生活で、医療面では手術設備のない診療所のみが存在する離島をはじめとした地域です。お二人は外からの援助の届きにくい状況のなか、人々の健康を守るために、行政の仕組みづくり、若者や高齢者を含む住民の参加やエンパワメントの促進、財源の確保などのために奔走している日常を報告しました。
AHIの中島隆宏さんによると、研修の柱に据えている貧困層を含む人々の権利に根差したアプローチおよび改革をめざす運営をいかに遂行するかについて、今回の研修のなかで2人に学んでもらえたのではないかとみており、帰国後の活動に活かされるよう期待していると語りました。
参加者は19人でした。
<報告会の概要>
日時:10月17日(月)午後6時30分~8時30分
場所:ヒューライツ大阪・セミナー室
テーマ: AHI巡回報告会 in 関西
「最果ての島を健康に‐フィリピン・スールー諸島での取り組み」
報告: ガイダ・フノー・ジャイナル(助産師、村長)
   エメリン・バビン・ジャラル(医師)
   中島隆宏(アジア保健研修所)