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9.11人種差別撤廃委員会日本審査 緊急報告会を大阪で開催

国連人種差別撤廃委員会(CERD)は8月20日と21日、人種差別撤廃条約の日本の実施状況について第7・8・9回政府報告を審査し、数々の改善勧告を盛り込んだ総括所見を8月29日に採択しました。それを受けて、ヒューライツ大阪を含むジュネーブでの審査のやりとりを実際にモニターした人種差別撤廃NGOネットワーク(ERDネット)に集まるNGOによる報告会「日本のレイシズム、あかん。国連勧告の即時実施を!」を、9月11日に大阪で開きました。
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審査では、とりわけ、日本で近年社会問題化しているヘイト・スピーチや排外デモ、政府や自治体による朝鮮学校に対する差別的扱い、また人種差別禁止法が存在していないことなど、日本がかかえる人種差別の問題と人権保障の課題を中心に審査が行われました。
報告会では、全体概要、朝鮮高校無償化除外、移住者、ヘイト・スピーチに関する審査のポイントが報告されるとともに、フリーライターの李信恵(イ・シネ)さんが特別アピールを行いました。李さんは、民族差別発言・表現で名誉を傷つけられたとして「在特会」とネット上のまとめサイト「保守速報」を相手取り、8月18日に大阪地裁に提訴したばかりです。提訴に至るまでに受けた数々のヘイト・スピーチや提訴後にネット上を駆け巡る数知れない誹謗・中傷などのひどさについて、また現在の緊張した心境や支援の拡がりについて語りました。その他、審査を傍聴したフリージャーナリストの安田浩一さん、ヒューライツ大阪の白石理所長も現場のようすについてフロアから報告しました。
昨今のヘイト・スピーチに関する関心の高まりのなか、約120名が参加しました。
 
日時:9月11日(木) 午後6時30分〜8時45分
場所:ドーンセンター
報告: 全体報告              小森恵(IMADR)
        朝鮮高校無償化除外    金優綺 (在日本朝鮮人人権協会)
ヘイト・スピーチ   師岡康子(外国人人権法連絡会)
    移住者                      藤本伸樹 (ヒューライツ大阪)
特別アピール:提訴 ヘイト・スピーチを許さない 李信恵(フリーライター)
司会進行: 金光敏(コリアNGOセンター) 
 
主催:人種差別撤廃NGOネットワーク(ERDネット)
    反差別国際運動(IMADR)
    アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)
    コリアNGOセンター
    すべての外国人労働者とその家族の人権を守る関西ネットワーク(RINK)
    神戸外国人救援ネット
 
※人種差別撤廃委員会の第7・8・9回報告に関する総括所見の紹介と翻訳は以下のサイトに掲載しています。http://www.hurights.or.jp/archives/newsinbrief-ja/section1/2014/09/829.html