表紙の紹介
日本最西端の沖縄県与那国島では子どもは高校進学で島外に出るため過疎化が進んでいます。人々は2005年、島を活性化させようと台湾との交流を深め、一つの町として自立していくための「与那国・自立へのビジョン」を作成しました。しかし、中国を念頭に政府が進める先島諸島への自衛隊配備の一環で、2016年から与那国島に陸上自衛隊が駐屯するようになりました。
国は住民を強制的に追い出すのではなく、「自発的」島外流出(ソフトな追い出し)を促しているとの見方もあります。そんな目論見への抵抗だったのか、与那国馬は、普段と変わらず道路で休み、自衛隊基地建設の資材を積んだ車両を止めていたそうです。
沖縄県与那国島に生息する与那国馬。
人や車を恐れないことから道路上に居座ることもある。
(写真提供:大城尚子)