MENU

ヒューライツ大阪は
国際人権情報の
交流ハブをめざします

  1. TOP
  2. 資料館
  3. 国際人権ひろば
  4. 国際人権ひろば No.94(2010年11月発行号)
  5. ジュネーブ人権スタディツアーを企画して

国際人権ひろば サイト内検索

 

Powered by Google


国際人権ひろば Archives


国際人権ひろば No.94(2010年11月発行号)

ジュネーブ人権スタディツアーを企画して

白石 理
ヒューライツ大阪所長

 
スタディツアーが無事終わりほっとした。これまで世話をしてもらう者としてスタディツアーに参加することはあっても、世話をする者として関わるのは初めてのことであった。ジュネーブの国連は20年以上私の職場であったために、事情を知る者として当然ではあったが、慣れないお世話で参加してくださった皆さんに満足いただけたかどうか不安があった。最終日、夕食会の場で皆さんからの寛大な評価に感謝をするばかりであった。
 
このスタディツアーは、国際機関、特に国連の人権理事会とILOで世界の人権問題についてどのような取り組みが行われているかを実際に見、聞いて、理解すること、またそこに関わるNGOの活動に触れること、そしてジュネーブ州の人権行政について学ぶことを目指していた。ジュネーブでの日程が実質3日という限られた時間ではあったが、参加者の興味と熱意もあり、所期の目標は一応達成することができたとおもう。これも感謝の一語に尽きる。参加者はほとんどが国連やILOは初めての訪問であり、すべてを消化することは難しかったかもしれないが、それぞれが機会をとらえて質問をしていたところを見ると国際機関の人によるブリーフィングを良く理解していたという印象を持った。
 
特に印象に残ったのは、ジュネーブ州の外国人統合局でのブリーフィングであった。良く準備された説明の後、質疑応答は外国籍住民の権利や政策についての鋭い質問が続出し、それに応える職員が反対に日本の事情について質問することまであった。ジュネーブの歴史的な積み重ねと人びとの人権意識を高める絶えざる施策に支えられて、「スイスの中でも特に外の世界に開かれたジュネーブ」の現状が感じられる機会であった。参加者の皆さんも私と同じような感想を持ったようである。
 
   機会があれば、もう一度このようなスタディツアーをという参加者がいたが、慣れないお世話をもう一度させてもらえるかどうか、じっくりと考えてみようと思う。