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国際人権ひろば No.85(2009年05月発行号)

ヒューライツ大阪からのお知らせ

事業計画の柱を作成―新たな展開をめざすスタートラインとして

 ヒューライツ大阪は、1994年の設立から2008年度まで、大阪府・大阪市・堺市からの支援を受け、事業実施をしてきたが、09年度から支援(補助金ならびに派遣職員)が全面打ち切りとなった。09年度からの事業計画は、限られた予算と人員のなかで、地域社会で人権の理解を促進し、国際および国内社会とのこれまでのネットワークを継続発展させ、人権情報を、求める人にわかりやすく伝えるため最大限の努力をしていくことを中心においている。それによって事業の柱を次のようにまとめた。また、ヒューライツ大阪から情報を効果的に発信するために、早急の課題としてホームページの全面リニューアルを進める(09年度の個別の事業計画については HP https://www.hurights.or.jp/ を参照)。

1.企業活動と人権の情報提供


 地域で働く人びと、企業(特に中小企業)の雇用主に対して国際的な人権に関する情報、知識を提供する。
 (具体的な事業)企業向けの研修企画や講師の紹介・派遣を行うほか、企業活動、雇用、特に外国人労働者の雇用や海外進出に伴う人権保護の促進につながるような情報誌・冊子の発行に向けて、企業、労働組合、市民活動の立場などから幅広く意見や要望を募り、企画する。また、特に08年から始まったインドネシア、フィリピンからの介護士・看護師受け入れに関し、日本での受け入れの状況などの調査を行う。

2.教育現場・在日外国人・海外で活動する人たちへの人権の情報提供


 子どもたちとその保護者、教員、行政の担当者に人権の大切さと社会に対する責任を知ってもらうよう取り組む。また、留学生や外国人の子どもたちやその保護者など多様な文化を持つ人たちに必要とされる情報の提供のほか、将来海外へ出て行く可能性のある人たちへ必要な人権情報を提供する。
 (具体的な事業)授業のプランや資料なども含め、人権学習の包括的な提案を行う。学校への出前授業の講師派遣や教員研修の企画も提案する。また、アジア諸国の実情にふれる市民のための体験旅行を企画する。
 07年度から、移住女性に焦点を当て、日韓の取り組みを共有する活動を行ってきた一環として、09年度は 「外国人・多文化家族とともにくらす街づくり」 と題したシンポジウムを開催する。また、「移住女性の視点から見る大阪(日本)と済州(韓国)の現在・過去・未来」 をテーマに韓国(済州島)スタディ・ツアーを実施する。

3.NPO・NGO との一層の協働


 人権活動、国際理解、国際交流などに活躍しているNPO・NGOなどに対し、必要な情報・収集・提供を行うほか、セミナーの共同開催や共同の出版活動を積極的に行う。それによって人権や国際感覚に富む人々の輪が拡がることに貢献する。
 (具体的な事業)事業活動の趣旨が合う市民団体に対し、情報の収集・提供、資料交換を行うとともに、市民活動の輪を拡げるために、そうした団体とセミナー・シンポジウムの企画や印刷物の発行などの共同事業を進める。
 09年の女性差別撤廃委員会による日本報告の審議に関わる NGO などと共同で、報告審議のフォローアップを行う。

4.アジア・太平洋地域への人権情報における貢献


 アジア・太平洋地域への人権教育プログラムの普及促進、これらの地域への日本の人権状況の情報を提供する活動については、これまでの活動の蓄積を再度検討しながら、継続していく。また、09年7月には国連経済社会理事会から協議資格をもつNGOとして認められることから、特にアジア・太平洋地域のNGOなどと協力して、国連の人権活動に効果的に関わる。