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新型コロナ対策の休校で、世界で3億6,310万人が学校に通えず―ユネスコ(3/10)

 ユネスコ(国連教育科学文化機関)は3月5日、新型コロナウイルスの感染拡大のため、中国(香港とマカオ含む)、日本、イラン、イタリアなど13カ国で全国規模で学校を休校し、幼稚園から大学まで約2億9,000万人が学校に通えなくなっていると発表しましたが、3月10日付の更新情報によると、全国規模の休校は16カ国となり3億6,310万人に影響が出ていると報告しています。部分的な休校も、9カ国から16カ国に増えています。
 ユネスコは、遠隔学習などの支援を表明しています。一方、休校によって、教育を受ける権利が妨げられ、とりわけ貧しい家庭の子どもたちに深刻な影響をおよぼすと懸念しています。ユネスコは、以下の悪影響を例示しています。
-学習の中断。
-栄養問題:学校給食は無料・安価で提供され、食糧や栄養源として依存している。
-親が遠隔学習(ネットによる)や自宅学習の準備をすることができない。
-とりわけ貧しい家庭の子は、遠隔学習に平等にアクセスできない。
-働く親が子どもの世話の困難に直面。
-高い経済的コスト:学校が休みになると世話をするために親が休業しなければならない事態も起き、収入減につながる。
-医療・保健制度に予期せぬ影響:多くの女性が医療・保健関連の仕事を担っており、子どもの世話のために休むと、医療従事者などが必要な施設で専門スタッフがいなくなる。
-休校にしない学校/学校制度への圧力が強まる。
-中退率が高まる。
-社会的孤立:学校は社会的な活動や人間同士のつながりのハブであり、学習や成長にとって欠かせない場所・機会を失してしまう。

<出典>
https://en.unesco.org/themes/education-emergencies/coronavirus-school-closures
COVID-19 Educational Disruption and Response

(2020年03月11日 掲載)