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ILOが家事労働者に関する条約・勧告を採択

 ILOは、61日から17日まで開催されていた第100回総会の最終日前日16日に、家事労働者のためのディーセント・ワーク(第189号)に関する条約および勧告(第201号)を採択しました。ILOは、各国の統計から、家事労働に従事する人を5300万人と推計し、その80%以上は女性、または少女で、多くの移住労働者が家事労働に携わっているとしています。職場が家の中になるため、人の目に触れることが少なく、人数がはっきりしないだけでなく、多くの人が最低限の賃金や労働条件をも守られていないことが懸念されていました。
 ILOでは、2010年の総会で、家事労働者に関する包括的な基準を作成することが決議され、本会期で条文が提示され、採択されました。採択された条文は、結社の自由の確保、強制労働、児童労働、差別の撤廃のための措置をとるほか、虐待や暴力からの実効的な保護、公正な労働条件、働く家に住む場合は、プライバシーを含む適切な住環境などを確保するよう求めます。また、家事労働者が労働契約の条件について知らされ、どこに住むか自由に合意し、旅券、身分証などを自分で保持することを確保し、少なくとも週に連続24時間の休憩を含む休日、休暇など他の労働者と同等の労働条件を付与されることなどを確保することも規定されています。移住労働者を含む家事労働者の民間の仲介や紹介業者についても、営業の要件を定め、苦情申立ての制度をつくるなど措置をとるよう求めています。さらに、条約を補完する勧告には、条約の規定を実施するためのより具体的な措置が挙げられています。
 条約は2カ国の批准の12ヶ月後に発効します。
 家事労働者に関する条約が採択されたことについて、現代的形態の奴隷制に関する国連特別報告者は歓迎を表明し、各国に批准を呼びかけました。2008年に任命された特別報告者は、現代的形態の奴隷制の中でも特に、家事労働と児童労働をとりあげ、2010年には、家事労働に関する報告を人権理事会に提出していました。
 さらに、移住労働者権利委員会も2010年に移住家事労働社に関する一般的意見1を採択しています。(6月20日)

出所:
第100回ILO総会、世界全体で推計5,300万〜1億人の家事労働者を労働基準の枠内に置くことを決定 (ILO駐日事務所)http://www.ilo.org/public/japanese/region/asro/tokyo/new/2011.htm#38
Text of the Convention Concerning Decent Work for Domestic Workers (ILO) http://www.ilo.org/ilc/ILCSessions/100thSession/reports/provisional-records/WCMS_157836/lang--en/index.htm
Text of the Recommendation Concerning Decent Work for Domestic Workers(ILO)http://www.ilo.org/ilc/ILCSessions/100thSession/reports/provisional-records/WCMS_157835/lang--en/index.htm
“UN expert on contemporary forms of slavery welcomes landmark convention on domestic workers' rights” (国連人権高等弁務官事務所) http://www.ohchr.org/EN/NewsEvents/Pages/DisplayNews.aspx?NewsID=11171&LangID=E
Special Rapporteur on Contemporary forms of slavery(国連人権高等弁務官事務所)http://www2.ohchr.org/english/issues/slavery/rapporteur/index.htm
「移住労働者権利委員会、移住家事労働者に関する一般的意見1を採択」(ヒューライツ大阪)ニュースインブリーフ(2010年12月)https://www.hurights.or.jp/archives/newsinbrief-ja/section1/2010/12/1-1.html


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