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米国労働省、国別の『児童労働・強制労働による産品リスト2009年版』を発表-児童ポルノもリストアップ

 米国労働省は09年9月10日付で、『児童労働あるいは強制労働によって生産された産品リスト2009年版』を発表しました。このリストは、「人身売買 被害者保護2005年&2008年再認可(再授権)法」に基づき、労働省国際労働局児童労働・強制労働・人身売買対策室がまとめたものです。

 リストでは、世界各地におよぶ58カ国において児童労働・強制労働によって製造・採取・収穫された122種類の製品や作物があげられています。 バナナやコカノキ(コカインの原料)、ココア、コーヒー、茶、米、ピーナツ、サトウキビ、綿、タバコなどの農作物(60種類)がもっとも多く、レンガや カーペット、衣料品、花火、靴、サッカーボールなどの製造物(38種類)、金や石炭などの鉱産物・採石物(23種類)と続きます。
もうひとつ、異質なタイプとして児童ポルノが、コロンビア、メキシコ、フィリピン、タイ、ロシア(強制労働も)、ウクライナの6カ国のみでリスト アップされています。ただ、これについては、もっと多くの国で同様に行われているとの説明が付け加えられています。

 「児童労働・強制労働による産品リスト」の最大の目的は、以上のようなことが世界各地で起きていることに関する啓発、およびそうした現実をなく していくための取り組みを促進することにあると米国労働省は述べています。

 「人身売買被害者保護2005年&2008年再認可(再授権)法」は、2000年に米国で制定された「人身売買被害者保護法」が2005年と 2008年に改正されたもので、同法に基づいて、米国国務省は毎年6月に各国別の「人身売買報告書」を発表しています。

出所:
The Department of Labor's list of goods produced by forced labor and child labor

(2009年09月02日 掲載)