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国連事務総長、人権高等弁務官がチベット情勢を懸念

 中国チベット自治区において3月10日、僧侶や市民のデモと治安当局が衝突し、死傷者が出た他、多数が拘束されたと報じられたことに対し、3月14日、アルブール人権高等弁務官は中国政府に対し、デモ参加者に表現や集会の自由の享受を認めるよう、治安維持のた めに過度の強制力を行使しないよう、拘束された人びとが国際基準に沿った適正手続で処遇されるよう促しました。また17日には、潘国連事務総長も事態に懸念を表明し、関係者全員に対立と暴力の拡大を回避するよう呼びかけました。
  3月3-28日に開催されていた人権理事会では、25日、ウィーン宣言及び行動計画のフォローアップの議題の下、欧州連合、米国などの政府およびNGOが、チベットの状況に言 及し、対立する当事者に対話による解決を呼びかけましたが、決議には至りませんでした。
  4月10日には、アルストン超法規的・即決・恣意的処刑に関する国連特別報告者、リガボ意見及び表現の自由の保護促進に関する特別報告者、ジャハンギール 宗教または信仰の自由に関する特別報告者など国連の特別手続担当者は連名で、チベット自治区及び周辺地域での衝突に懸念を表明し、中国政府に対し集会と表現の自由を保護し、被拘束 者に対して国際的な基準に沿った適正手続で処遇するよう、さらにチベット自治区に関する情報についてもうけられている、インターネットも含めたメディアの 制限を取り除くよう求めました。また、他の国で行われる抗議行動についても、平和的に行われるよう、また各国当局に対しても慎重な対応を呼びかけまし た。(2008年4月11日)

出所:
・「Statement by High Commissioner for Human Rights on Demonstrations in Tibet Autonomous Region in China」
国連人権高等弁務官事務所プレスリリース(2008年3月14日)(英語)
http://www.unhchr.ch/huricane/huricane.nsf/NewsRoom?OpenFrameSet
・「Tibet: Ban Ki-moon urges restraint by authorities amid reported violence, deaths」
UN News Centre (2008年3月17日)(英語)
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=26009&Cr=tibet&Cr1=
・「Human Rights Council Concludes Discussion on Follow-Up and Implementation of Vienna Declaration and Programme of Action 」
国連人権高等弁務官事務所プレスリリース(2008年3月25日)(英語)
http://www.unhchr.ch/huricane/huricane.nsf/view01/18E574C3A6D0CCADC1257417006BAB07?opendocument
・「UN human rights experts call for restraint and transparency as mass arrests are reported in the Tibet Autonomous Region and surrounding areas in China」
国連人権高等弁務官事務所プレスリリース(2008年4月10日)(英語)
http://www.ohchr.org/EN/NewsEvents/Pages/media.aspx

(2008年04月04日 掲載)