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第6回人権理事会、12月まで休会を決定

  第6回人権理事会が9月10日から28日まで開催されましたが、最終日の28日、第6回を休会し、12月10日に再開することを決定しました
  今回、人権理事会は、全加盟国の人権状況を審査する制度(UPR)について、さらに手続を検討し、08年から11年に審査の対象とする国を振り分けまし た。6月に合意されたこの制度の手続では、1年に3回、各回16カ国ずつ合計48カ国を審査する予定になっています。日本は08年の2回目の審査対象にさ れました。この制度の運用にあたり、開発途上国を支援するために任意基金の設立が採択されました。また、特別手続に任命される人や人権小委員会に代わって 設置される諮問委員会の委員の要件などについても決議されました。
  そのほか、人権小委員会の下部組織であった手続について、現代奴隷制作業部会に代わって新たに現代奴隷制に関する特別報告者が3年の任期で設置されること が決まりました。社会フォーラムについては、国連の関連機関や草の根団体を含むあらゆるステークホルダーが話し合うユニークな場として存続することが決定 し、毎年、3日間、貧困と人権、グローバル化の社会的側面及び関連事項について話し合うことが決まりました。また、マイノリティ作業部会の代わりに、民族 的、宗教的、言語的少数者に関連する対話や協力を促進するマイノリティ・フォーラムが設置されることになりました。このフォーラムは毎年2日間開催され、 国連機関、政府、非政府組織、研究者や専門家などが参加することができます。先住民族作業部会については、この問題を扱う最も適切なメカニズムについて協 議するために、非公式会合を開催するよう人権高等弁務官事務所に求める決議が採択されました。
  また、6月に順次見直すことを決めていた特別手続について、食料の権利に関する特別報告者、先住民族の権利に関する特別報告者などの更新を採択しました。
  さらに、人種差別、人種主義に関連して、人種差別撤廃条約を補完する国際基準の作成や、国連人権高等弁務官事務所の反差別ユニットを反人種差別ユニットと 改称し、人種主義、人種差別、排外主義などに専念するよう多数決で決定しました。
  次回人権理事会は12月に開催されますが、それに先立ち、第6回が再開され、残りの決議の採決が行われる予定です。(2007年10月3日)

出所:
Human Rights Council Suspends Sixth Session until 10 December 国連人権高等弁務官事務所9月28日付プレスリリース(英語)
Human Rights Council Adopts Seven Texts on Racism, Technical Assistance and Capacity Building 国連人権高等弁務官事務所9月28日付プレスリリース(英語)

参考:人権理事会第5会期、各国の人 権状況の審査、特別手続について合意 ヒューライツ大阪・ニュースインブリーフ(2007年6月)

(2007年10月03日 掲載)