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愛知県知事、障害のある人たちなどについて「弱い遺伝子、悪い遺伝子が出た方」と発言し、後日に謝罪

  07年3月30日に国連本部で障害者権利条約の署名式典が開催された直後の4月2日、愛知県の神田真秋知事は、新規採用職員入庁式での訓示で、障害のある人たちなどについて「弱い遺伝子、悪い遺伝子が出 た方」と発言しました。報道によれば、発言は「遺伝子にはいい遺伝子と、生き物の宿命として弱い、悪い遺伝子がある。悪い遺伝子が表に出ること や、いい遺伝子だけが表に出ることもある」と指摘し、「弱い、悪い遺伝子を持ち、それが表に出て生まれてきた人にもきちんと対応しないといけない。社会的 に弱い人、本人の努力にもかかわらず、世間で日の目を見ない人に行政として力を貸し、サポートするのが福祉の心」というものでした。
  これに対して、DPI(障害者インターナショナル)日本会議などの障害者団体が抗議したところ、3日に知事はただちに発言を撤回し、謝罪しました。DPI日本会議などは、知事発言は障害の原因が個人に帰し、 「かわいそうな人」という認識をしていることこそ問題であるとし、国際的には障害は個人と社会の障壁との関係において発生する概念であると捉えられてお り、「障害があるから不幸」なのではなくて、「障害を理由にした社会的な差別」こそが問題だと訴えています。
  障害者権利条約は、障害のある人の人権の平等の享有と尊厳の尊重を目的とし、非差別、社会への実効的な参画などを原則に、締約国に対して障害に基づくあら ゆる差別を禁止し、平等確保のために障害のある人に対する合理的配慮が提供されるようあらゆる適切な措置をとることを義務づけています。06年10月に日 本で初めて千葉県で障害者差別禁止条例が制定されましたが、愛知県の今後の対応が注目されます。

出典:
愛知県知事:入庁式で「悪い遺伝子出た方」発言、後で弁解 毎日新聞 2007年4月3日
愛知県知事、「悪い遺伝子」発言を撤回して謝罪 産経新聞 2007年4月3日
・DPI日本会議 愛知県知事発言に抗議文(4/3)

参考:
障害者権利条約の署名式典が行われ る (ニュースインブリーフ2007年4月)
障害者差別禁止条例が千葉県で成立 -全国初 (ニュースインブリーフ06年10月)


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