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真相解明の調査が進まないフィリピンの政治的殺害

  フィリピンでアロヨ政権になった2001年以降、多数の左派系活動家が軍や警察の関与のもとで殺害されているという国内外からの批判を受けて、アロヨ大統 領は06年8月に「ジャーナリストおよび左派系活動家の殺害を調査するための独立した委員会」(委員長の名前にちなんで通称メロ委員会)を設立しました。同委員会がこのほど国家人権委員会に対して情報提出を求めて召喚状を送ったところ、ピュリフィケーション・ケゾンビン委員長は、「メロ委員会が人権委員会の事務所に来てデータを収集すべきである」として、要請を拒否しました。
  これに対してメロ委員長は、「人権委員会は、私たちの委員会がかれらの仕事に割り込んでいるのではないかと神経質になっているという気持ちは理解できる」 としたうえで、政治的殺害の犠牲者名に関して、国家警察の特別捜査班、民間人権団体のカラパタン、国際NGOであるアムネスティ・インターナショナル、人 権委員会がそれぞれ独自に集計しているデータを照合してみたい、と説明しています。
  この背景には、国家警察の約100人からカラパタンの700人以上という具合に、各団体の発表している犠牲者数に大きな隔たりがあります。お互いに協力関係にはなく、真相は明らかになっていません。
  メロ委員会は、設立時以来、市民団体や野党議員などからその独立性に大きな疑問が寄せられていましたが、これまで軍と警察関係者からしか証言を得ていない と批判されています。これに対して、メロ委員長は、「犠牲者の家族や証人に対して証言を求めても、応じてもらえない」と説明しています。
  目撃者を含む犠牲者の関係者は、身の安全を案じて証言しないのが理由のひとつと考えられています。

出所:INQ7.NET, 4, October, 2006. "CHR chair refuses to answer Melo panel's questions" (英語)

参考:フィリピンでNGOやジャーナリストの殺害をめぐる調査委員会が設置される ヒューライツ大阪ニュースインブリーフ(06年8月)


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