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ネパール:国王への抗議運動収束も、マオイストは闘争の継続を宣言

  国王の独裁政治を批判し、数十万人規模の抗議運動が続いていたネパールで2006年4月24日、ギャネンドラ国王は、02年5月に解散した下院を4月28 日から復活させ、国民主権と、7政党が1年前に提示していたロードマップに従って(マオイストとの)紛争解決を進めること、また一連の抗議運動での犠牲者 に対して初めて弔意を表し、「持続可能な平和、発展、完全な民主主義、そして国家的統一に向けてネパールが進むことを確信する」と表明しました。ギャネンドラ国王は、2001年11月に発令した非常事態宣言の延長のために02年5月に下院を解散し、国政の主導権を握ってきました。
  国王主導政府に対する抗議運動を主導してきた7政党は、今回の国王の発表を受け入れ、4月6日から続けてきたゼネストと抗議運動を終了することを決定しました。また7政党は、ネパール会議派のコイララ党首を新首相に推薦し、28日から開催される下院で、制憲議会の設置に向けた選挙を優先討議事項とすると発表しました。一方、昨年11月に制憲議会選挙の実施などを条件に7政党との共闘に合意していたマオイストは、国王の提案を受け入れた7政党の決断を「歴史的なミス」と批判し、無条件の制憲議会の開催を要求し、抗議運動の継続やカトマンドゥなどの封鎖を表明しています。

出所:
"Proclamation to the Nation from His Majesty King Gyanendra Bir Bikram Shah Dev", Nepalnewd.com(24 April, 2006) (英語)
"Announcement of CA elections main agenda of reinstated parliament'; Koirala to become PM" ,ekantipur(25 April, 2006) (英語)
"Maoists demand unconditional constituent assembly elections",ekantipur(25 April, 2006) (英語)

参考:
ネパール国王による非常事態宣言、全権掌握から1年-紛争の激化が懸念される ヒューライツ大阪・ニュースインブリーフ(2006年2月)
"Victory rallies held across the nation" ,ekantipur(25 April, 2006) (英語)

(2006年04月15日 掲載)