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軍事クーデターから3年-在阪ミャンマー人が日本政府に民主化支援を求める(2/1)

 ミャンマーの国軍が2021年に起こしたクーデターからちょうど3年になる2月1日、在阪ミャンマー人たち10数人が外務省大阪分室のある政府合同庁舎を訪ね、ミャンマーの民主化のために、日本政府に一層の働きかけを行うよう求める文書を手渡しました。
 日本政府への要請は、①アウンサンスーチーさんとすべての政治囚の釈放を求める、②ミャンマー軍政に日本の経済制裁を求める、③ミャンマーが民主国家になるよう日本政府はリーダーシップをとって行動する、④ミャンマー国軍の無差別空爆を一日も早く止めるよう日本政府は圧力をかける、⑤在日ミャンマー人への支援の5項目。
 集まったミャンマー人を代表して大阪分室長に要請書を手渡したアウンミャッウィンさんは、「日本政府はミャンマー民主化のために働きかけてきているものの、効果がないまま軍政がもう3年も続いています。また、ウクライナやパレスチナの状況についてはたくさん報道されるけれど、ミャンマーのニュースが少なくなってきました。日本をはじめ国際社会からの支援がもっと必要です」と語りました。
 難民申請してから3年以上を経て1月17日に難民認定されたばかりのプィンマーピューさんも参加し、「ミャンマーを忘れないでください」と書いたプラカードを掲げ、「影響力のある日本などの助けが必要です」と訴えました。プィンマーピューさんの生前の祖父は国民民主連盟(NLD)の幹部で、母と祖母が住むミャンマーの実家は国軍の監視下にあるといいます。

  上川外相は2月1日、ミャンマー情勢が年々悪化していることを深刻に懸念するとともに、ミャンマー国軍が平和的な問題解決に向けて取り組むことなく緊急事態宣言を繰り返し延長していること、空爆などの暴力によって多くの無辜の市民が日々死傷している状況を強く非難する談話を発表しました。
 そして、「クーデター以降、ミャンマー国軍に対して、(1)暴力の即時停止、(2)被拘束者の解放、(3)民主的な政治体制の早期回復について、具体的な行動を取るよう一貫して求めるとともに、事態打開に向けたASEANの取組を最大限後押ししてきた。しかし、この3年間、ミャンマー情勢に具体的な進展が見られないことは極めて遺憾」と述べています。

 ヒューライツ大阪は、2月23日に大阪でアウンミャッウィンさんを講師に迎えて、セミナー「軍事クーデターから3年-在日ミャンマー人のいま」を開催します。

IMG_0020写真.JPG            要請書を手渡すアウンミャッウィンさん

<参照>
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/pageit_000001_00006.html
クーデター後3年のミャンマー情勢について(外務大臣談話)2024年2月1日


(2024年02月02日 掲載)