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世界保健機関(WHO)のCOVID-19委員会、ワクチンへの公正なアクセスとデータ共有の必要性を強調(2021年1月15日)

WHOによる1月15日のメディアへのプレスリリースの翻訳です。

 ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ大陸の一部でCOVID-19の感染者数が急増し、いくつかの国で新しいウイルスの変異種が出現する中、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は2021年1月15日、パンデミックを収束させるためのより大きな世界的な協力を呼びかけました。

テドロス事務局長は、1月14日にオンラインで開催されたWHOのCOVID-19に関する緊急委員会の会合の成果を報告しました。
会合後、委員会の専門家は声明を発表し、ウイルスの変異を監視し対応するために、各国のゲノム配列解析能力の向上とデータ共有の拡大を求めました。
テドロス事務局長はジャーナリストに対して、ワクチンは公平に配分されなければならないと強調しているメディアに感謝していると語りました。
「医療従事者は疲弊しており、医療システムは困難に直面しており、一部の国では酸素マスクの供給能力が非常に低下している」と、ジュネーブ本部での週末の定例記者会見の中で述べました。 
「今こそ人類の力を結集し、医療従事者や最もリスクの高い人々にワクチンを提供しなければなりません」。
 
ウイルス vs 人類
緊急委員会の議長であるディディエ・ホセイン教授は、科学的な協力が COVID-19の変異種を理解するために不可欠であることを強調しました。
「私たちは、より容易に拡散しようと変異を続けるウイルスと、この拡散を止めようとしている人類との間の競争の間にいると思います」と述べました。
緊急委員会はまた、海外旅行に関する勧告を発表しました。声明では、「感染軽減のための予防接種の効用が未知数であることや、ワクチンの普及が限定的であることから、現時点では、各国政府は旅行者に予防接種済証明書の提出を要求すべきではない」としています。
1月15日は、COVID-19との世界的な闘いにおいて、この病気による200万人以上の死者を数えたことから、厳粛な節目となりました。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は同日ビデオ声明を発表し、パンデミックを終わらせ、命を救うために協力するよう各国に呼びかけています。
 
<出典>
https://news.un.org/en/story/2021/01/1082182
COVID-19 committee stresses need for equitable vaccine access, more data sharing
15 January 2021

(2021年01月18日 掲載)