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16歳の人権活動家が国連で演説

 パキスタンの人権活動家であるマララ・ユスフザイさんが、7月12日に国連ニューヨーク本部で自らの体験を通して女性の教育の権利の重要性について演説を行いました。武装勢力に襲撃されて以来、初の公の場での演説となります。演説では、世界は、貧困、無知、不正、人種差別、基本的人権の侵害などに直面していることを踏まえ、「私は、権利の獲得のために闘っている声なき人びとの代弁者として、平和に生きる権利、尊厳をもって扱われる権利、均等な機会の権利、教育を受ける権利が享受できるように声を上げます」と述べました。また「すべての世界の指導者が女性と子どもの権利を守ること」を訴えました。最後に「教育こそが唯一の解決策です」と述べて、演説を締めくくりました。

マララ・ユスフザイさんの人権の闘い

 マララさんが住んでいるパキスタンのスワート渓谷では武装勢力であるタリバンによって、女性の教育を受ける権利が認められていませんでした。マララさんはインターネットのブログなどを通して女性の教育を受ける権利を主張しました。しかし、その後、実名がわかってしまったため、タリバンから命を狙われ、襲撃を受け、重傷を負いましたが、容態の回復後、マララさんは再び女性の教育を受ける権利を主張し続けてています。

潘国連事務総長の呼びかけ

 潘基文国連事務総長は「教育を受けることは基本的な権利であり、ミレニアム開発目標の一つでもあり、相互理解のために必要なもの」であると述べ、マララさんのアクションを讃えつつ、「すべての教師と子どもたちが安全に学校に通えるようにしていかなければならない」と決意を表明しました。
 また、マララさんのように恐怖や襲撃、殺害におびえながら学ぶ生徒や教師がいる事実を踏まえ、世界では5700万人の子どもたちの教育を受ける権利が実現されていないことや、1億2000万人以上の15歳から24歳の若者が読み書きができず、その大半が女性であると述べました。さらに、事務総長は「貧困、暴力、差別などがない未来を作るために教育が大切である」と認識し、「世界中の政府などはマララさんが訴えた権利について目を開いていかなければならない」と呼びかけました。

出所:
国連ニュースセンター
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=45364#.Ud9QCXCCjcs
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=45395&Cr=education&Cr1=#.UeSYfHCCjcs
 
マララさんの日記(BBC)
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-19899540
 
THE HUFFINGTON POST
http://www.huffingtonpost.com/ban-kimoon/malala-united-nations_b_3558563.html?utm_hp_ref=mostpopular,malala-yousafzai
 
BBC インタビュー
http://www.youtube.com/watch?v=9CTZtuTLN8g
 
CNN インタビュー
http://www.cnn.co.jp/world/35022994-2.html

(2013年07月17日 掲載)