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橋下市長の発言に大阪市役所前で抗議集会(5月17日)

「日本維新の会」共同代表の橋下徹大阪市長の旧日本軍による従軍慰安婦制度を「当時は必要だった」をはじめとする一連の発言に対して、「日本軍『慰安婦』問題・関西ネットワーク」は5月17日、大阪市役所を訪ね、橋下市長に発言の撤回と謝罪などを求める抗議文を提出しました。同ネットワークの代表3名は、市庁舎のロビーまでしか通されず、政策企画室の担当者に抗議文を読み上げて手渡しました。
 抗議文では、「『慰安婦』制度が必要なのは誰だってわかる」という発言に対して、「女性を人間として見ず、戦争遂行のための道具であり、戦時下で女性の性を活用するのは当然と言わんばかりの女性蔑視の発想は、かつて戦場に慰安所を生み出した日本軍の男たちと同じものです」と批判しています。そして、発言に対する謝罪や撤回、市長の辞任を求めています。
同ネットワークの呼びかけで約400人の市民が市役所前に集まり抗議集会を行うとともに、集会後に「人間の鎖」で市役所を囲みました。
橋下市長は5月13日の記者会見で、「慰安婦」問題に言及し、「慰安婦」制度は世界各国が持っていたとし、「なぜ日本だけが非難されるのか」と述べました。そして、「銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていくときに、精神的にも高ぶっている猛者集団をどこかで休息させてあげようと思ったら、『慰安婦』制度が必要なのは誰だってわかる」と発言したといいます。
さらに、橋下市長は、5月1日に沖縄県宜野湾市にある米軍普天間飛行場を視察し、司令官と面会した際に、「合法的に性的なエネルギーを解消できる場所が日本にはある」と述べた上で、「風俗業を活用してもらわないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーをコントロールできない」と促していたことを明らかにしていました。
その後、橋下市長はマスメディアやツイッターを通じてさまざまな弁明を繰り返していますが、発言に関して謝罪も撤回もしていません。
橋下市長の発言の数々に対して、沖縄の女性たちの団体、アムネスティ・インターナショナル日本や、ヒューマンライツナウ、コリアNGOセンター、在日コリアン青年連合(KEY)など多くの団体が抗議声明を出しています。
 
IMG_0020.JPGのサムネール画像
 
<参考>
http://www.ianfu-kansai-net.org/
・日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク「橋下市長!日本軍『慰安婦』問題へのたび重なる暴言に、断固抗議します」
http://ajwrc.org/jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=793
・沖縄の女性たちによる抗議文「日本維新の会共同代表橋下徹大阪市長に強く抗議し、謝罪と、発言の撤回を求めます」(アジア女性資料センター)
http://www.amnesty.or.jp/news/2013/0517_3966.html
・アムネスティ・インターナショナル日本「橋下大阪市長の発言に抗議し、日本軍性奴隷制の生存者への正義の実現を求める」
http://hrn.or.jp/activity/topic/post-198/
・ヒューマンライツナウ「橋下徹大阪市長・日本維新の会共同代表の従軍慰安婦・沖縄発言に抗議し、発言の撤回・慰安婦制度の被害者への謝罪を求める」
http://korea-ngo.org/peace/peace01.html#130517_1
・コリアNGOセンター「橋下徹大阪市長の日本軍『慰安婦』問題に関する暴言に対する抗議文」
http://www.key-j.org/program/doc/20130518_stmt_hasimoto.html
・在日コリアン青年連合(KEY)「橋下市長の発言に抗議し、日本軍『慰安婦』被害者への真摯な謝罪と、正しい歴史教育を求める」

(2013年05月20日 掲載)