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世界保健機関報告、医療・保健ケアの格差の拡大を指摘

 世界保健機関(WHO)は、14日、国際的にも、国内的にも保健ケアの格差が拡大しているとする、2008 年世界保健報告を発表しました。「すべての人に健康を」という目標を掲げ、 そのためにプライマリー・ヘルス・ケアの促進を強調した、1978年に採択されたアルマアタ宣言の30周年に、報告は再びプライマリー・ヘルス・ケアの改 革を呼びかけています。
 報告は、保健において大きな進歩が見られ、30年前よりも人は健康に、長く生きていることをあげましたが、一方、その進歩は均等ではなく、格差 が拡大していること、高齢化や都市化により感染症や慢性の疾病など、健康・保健問題の性質が変化していること、グローバル化や商業化の影響を受けているこ となどの問題があることを指摘しています。また、人びとの健康のケアが、病院中心の専門的なケアに不均衡に重点が置かれていること、さまざまなプログラム や計画により、ケア・サービスが分断されていることなどの問題も生じているとしています。
 そして、人びとの求める、均衡で、人を中心においた保健ケアのために、すべての人が保健サービスにアクセスできるように、また、社会の変化や人 びとのニーズ、期待に対応しやすいよう、プライマリー・ヘルス・ケアを中心に保健サービスを改革すること、健康な社会を確保する公共政策を実施すること、 統制でも無規制でもない、関係者の参加・協力によるリーダーシップの改革などを提案しています。
 WHOでは、8月28日にも健康の社会的決定要因に関する委員会が、人がどこに生まれ、住んでいるかによって、寿命に大きな違いが出ており、不 平等が多くの人の死をもたらしているとする報 告を出しています。(2008年10月22日)

出所:
World Health Report calls for return to primary health care approach(国際保健機関10月14日付プレスリリース)(英語) 
World Health Report 2008(国際保健機関)(英語) 
Commission on Social Determinants of Health - Final Report(国際保健機関)(英語)