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ILO理事会が、ミャンマー政府との合意を歓迎

  国際労働機関(ILO)の第298回理事会が07年3月8日から33日まで開催されました。理事会は、2月に締 結されたミャンマー政府との、強制労働の被害者のための救済メカニズムに関する合意とその実施を歓迎しました。そして、この件に関して国際司法裁判所 (ICJ)に勧告的意見を求めることは先送りとしました。
  ILOは、強制労働を訴えた人やILOの連絡官と接触した人の迫害などにより、ミャンマー政府に改善を求めていましたが、一時、連絡官の移動が制限される など、両者の関係は悪化し、06年11月に開催されたILO総会では、ミャンマー政府に対して、強制労働の被害者を救済するメカニズムを早急に導入するこ となどを求めるほか、ICJへの勧告的意見を含む法的措置を検討する決定を行っていました。
  ミャンマー政府はILOと07年2月、強制労働被害者の救済メカニズムに関して合意に達し、その後4週間以内にILO連絡官は4件の申立てを受理し、予備 調査後、そのうち2件を政府当局の設置した作業部会に送付したことが、理事会に報告[PDF24KB]されています。その報告によると、2件のうち1件につ いて、作業部会が行った調査の結果、強制労働と判断され、責任者に対する裁判手続きが開始され、子どもの軍への徴集であったもう1件についても、対応につ いて、軍当局に必要な措置をとるよう送付されました。
  ILO理事会は、合意署名とメカニズムの実施を歓迎し、このメカニズムが実効的に機能し続けるよう、ミャンマー政府に協力を要請する決定[PDF10KB]を行いました。

参照:
・ILO3月30日付プレスリリース ILO/7/09 "ILO Governing Body concludes 298th Session: Considers ILO budget, labour situation in Myanmar, Belarus and other countries as well as trade and employment policy" (英語)
・ILO駐日事務所 「第298回ILO理事会閉幕:ILO予算、ミャンマー、ベラルーシ、その他の諸国における労働情勢、貿易と雇用政策に ついて検討」
Addendum: The functioning of the complaint mechanism established under the "Supplementary Understanding" [PDF 24KB] (英語)
"Conclusions on Item GB.298/5: Developments concerning the question of the observance by the Government of Myanmar of the Forced Labour Convention, 1930 (No. 29)" [PDF 10KB] (英語)

参考:ILO理事会がミャンマー、ネ パールなどの結社の自由を取りあげる ヒューライツ大阪ニュースインブリーフ(06年4月)

(2007年04月04日 掲載)