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カンボジア政府の人権活動家逮捕に国際的批判が高まる

  国際人権NGOのヒューマンライツ・ウォッチは06年1月4日、「カンボジア政府は、平和的な政権批判者を拘束するビルマ(ミャンマー)のやり方をモデルにしているように見える」と、カンボジア政府が05年12月31日に人権活動家2人を逮捕したことを非難する声明を発表しました。 またカンボジアを公式訪問中の欧州委員会代表は、外務大臣との会談の中で、12月に逮捕されたカンボジア人権センターのケム・ソカ所長がいまだに拘束され ていることに危惧を表明し釈放を検討するよう求めました。ケム・ソカ所長らの逮捕の理由は、昨年の「人権デー」(12月10日)にプラカードでフン・セン 首相らを「共産主義」、「血でけがれている」などと非難し、首相および政府の名誉を最大限に傷つけたとされています。外務大臣は「現在の対応は、人権活動 家に対する圧力ではなく、ひどい仕打ちに対しての法律に基づいて行う処理である」、「カンボジアも国連の人権に関する宣言を批准しており、その中でうたわ れている人権保護の精神を持っている」と解答したと報じられています。ケム・ソカ氏は12月31日に首相に対する名誉毀損の容疑で拘束され今も拘留中で、 彼の弁護士が5日に高等裁判所に控訴しています。

出所:
 Human Rights Watch(ヒューマンライツ・ウォッチ)の06年1月3日の声明 (英語)
 バンコク週報1200号(2006年1月9日-1月15日)
参考:カンボジアで人権団体の代表2人が身柄拘束 ヒューライツ大阪ニュースインブリーフ(06年1月)

(2006年01月03日 掲載)