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人権デー(12月10日)にアナン国連事務総長がメッセージ

 国連広報センターによると、アナン国連事務総長は、12月10日の人権デーに寄せて「人権は人々に安全かつ尊厳ある暮らしを与える」とのメッセージを発表した。(以下、国連広報センター仮訳)

  毎年人権デーがめぐってくるたびに、私たちのまわりや世界各地に依然として残る人権問題、そしてすべての人に人権を実現するために必要な努力の膨大さを思わずにはいられません。
  人権教育は、そのような努力に不可欠な要素であり、新しい世代に自分たちの譲渡され得ない権利と、それを行使し、守る方法を教えることを目指しています。 この中には、健康、教育、食糧、住居の権利、結婚し家庭を築く権利、公共社会に参加する権利、拷問、恣意的逮捕、および拘束を免れる権利など、端的に言え ば、欠乏と恐怖から逃れるために必要な権利が含まれています。
  今日、国連総会では、国連人権教育のための10年(1995-2004)が総会をもって完了し、この場で世界人権教育プログラムを宣言する提言が検討され ることになっています。プログラムの最初の3年間、すなわち2005年から2007年までは、初等・中等教育に重点を置き、カリキュラムに人権問題を取り 入れ、教育プロセスや教授法を変更し、そして最も重要なこととして、教育が行われる環境の向上を目指します。
  人権教育は、教室での授業や1日のテーマにとどまりません。それは人々に、安全と尊厳をもって生きるために必要な道具を与えるプロセスです。この人権デーにあたり、将来の世代において人権文化を育み、全世界で自由、安全、平和を促進しようではありませんか。

SG/SM/9632
HR/4800
OBV/460

(2004年12月06日 掲載)