私たちは、部落出身であるということと女性であるということで、就職・結婚のさいに差別されてきました。
部落女性自らがおこなったアンケート調査の結果から、とくに女性は教育の機会均等が奪われ、非識字率は比較的高くなっています。また、親の子どもに対する大学への進学期待は男子より女子の方が低く、部落女性の不就学と低学歴は低収入の職につながり、さらには貧困につながります。
こうした差別の実態を明らかにするとともに、部落解放運動のなかにある女性差別、ジェンダー問題を取り上げ、男女平等社会実現にむけた取り組みを家庭や地域はもちろんのこと、組織や運動のなかですすめていくことの必要性を訴えています。
〈写真:部落解放第61回全国女性集会にて〉