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「先住民族サミット」アイヌモシリ2008の開催

 7月1−4日、北海道の平取、二風谷と札幌で「先住民族サミット」アイヌモシリ2008が開催され、北海道洞爺湖で開催されたG8洞爺湖サミットに先立ち、G8サミット参加首脳に向けた提言を採択しました。
 サミットには、アジア、太平洋、北米、中南米、欧州からの先住民族の代表を含む約1,500人の人が参加し、環境などのG8サミットで取りあげられる問題について話し合い、先住民族がもつ懸念や、提言をあげた「二風谷宣言」を採択しました。「宣言」には、反テロリズム法などによる合法的な抗議活動などの違法化、国家や企業などによる土地の略奪、言語や文化に対する差別的待遇、先住民族としての集団的アイデンティティの未承認、伝統的な知識や表現、文化的遺産などの知的所有権の略奪などの先住民族としての権利の侵害や、バイオ燃料のための生産や水力発電開発、排出権取引などのような環境保護の市場基本構造など気候変動の軽減の名目でとられる措置、食糧危機につながる措置などに対する懸念が表明され、国連先住民族権利宣言を主軸とする枠組みを政府開発援助、投資や政策に活用することや気候変動枠組条約や取り組みに先住民族の参加を確保することなどのほか、環境、開発を含むさまざまな分野での先住民族の権利の保護に向けたG8に対する提言が含まれています。また、米州人権裁判所などの地域裁判所や人権機構において先住民族の権利侵害の訴えを支援することやアセアンの人権憲章に国連先住民族権利宣言を盛り込むことなども提言しています。そのほかに、先住民族に対して、イタリアでの09年G8サミット開催にあわせて「先住民族サミット」開催を働きかけることや国連先住民族権利宣言実施に向けて取り組むことなども提言しています。
 サミットはまた、日本政府に対し、アイヌ民族を日本の先住民族とした国会での決議を高く評価しながらも、政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」のメンバー8人のうちアイヌ民族のメンバーが1人しかいないことを批判し、半数以上がアイヌ民族から選ばれるべきとするほか、自己決定権、言語権、自然資源利用権の回復、アイヌ語の公用語化、アイヌ民族の視点からの歴史教科書作成などをあげた提言を採択しました。(2008年7月10日)

出所:
・先住民族サミット」アイヌモシリ2008  
http://www.ainumosir2008.com/

・二風谷宣言  
http://www.ainumosir2008.com/img/NibutaniDeclaration-J.pdf

・日本政府への提言  
http://www.ainumosir2008.com/img/JGovAppeal-J.pdf

参考:
アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議、国会両院で採択
ヒューライツ大阪・ニュースインブリーフ(2008年6月)
https://www.hurights.or.jp/news/t/0806/07.html 


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