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国連のミャンマー特別報告者−刑務所での政治犯射殺事件やコメディアン逮捕に憂慮を表明

 国連人権理事会のミャンマー特別報告者に5月に就任したトマス・オヘア・キンタナ氏(Tomas Ojea Quintana、アルゼンチン出身)は6月6日、国連人権理事会に最初の報告書を提出しました。その中で、キンタナ特別報告者は、5月2日のサイクロン被災時にインセイン刑務所で起こった政治犯射殺事件を調査するよう軍政に求めていることをあきらかにしました。
 また6月9日に、ジュネーブで会見したキンタナ特別報告者は、ミャンマーの軍政がサイクロン被災者救済にあたっていたコメディアンのザガナー(Zarganar)氏を不当に逮捕したことに憂慮を表明し、逮捕の理由を明らかにするよう求めました。
 不当逮捕されたザガナー氏らは、コメディアン、俳優、作家らからなる被災者救援グループ約400人のリーダで、6月2日に救援物資を届けにイラワジ・デルタに行った後、4日夜に警察によりヤンゴン自宅から連れ去られました。ザガナー氏らのチームは、自分たちの救援活動のビデオを作り、内外のメディアに提供するとともに、イラワジ・デルタのいくつかのエリアには政府や国連などの国際的な援助・支援が全く届いていない、と軍政の救援活動に批判的な意見を表明し、BBC(イギリス放送協会)を含む外国のメディアに紹介されていました。 ザガナー氏は以前にも(2007年9月)、軍政批判の大衆デモを公然と支持したことで他の俳優とともに逮捕されています。(2008年6月11日)

出所:
・“UN: Myanmar prison shootings should be probed”、 AP(June 6, 2008)(英語)
http://news.yahoo.com/s/ap/20080606/ap_on_re_as/un_myanmar_report_1
・“UN Expert Concerned by Zarganar's Arrest”、IRAWADY(June 10, 2008)(英語)
http://www.irrawaddy.org/article1.php?art_id=12623

参考:
「サイクロン被災者支援のため国連事務総長がミャンマー入り」ヒューライツ大阪・ニュースイン・ブリーフ(2008年5月)
https://www.hurights.or.jp/news/t/0805/05.html
「国連特別報告者が2度の報告-人権理事会で」ヒューライツ大阪・ニュースインブリーフ(2007年12月)
https://www.hurights.or.jp/news/t/0803/14.html

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