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UNHCR タイ政府にモン族難民の強制送還停止と解放を要請

  国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は2008年1月15日,タイ東北部ノンカイの施設に拘留されているラオスの少数民族,モン族の難民149人を解放するようタイ政府に要請しました. UNHCRは、オーストラリア,ランダ,カナダ,米国が難民の引き取りを申し出ており,タイが拘留を続ける根拠はないこと、および難民のうち90人が子どもで,ノンカイの拘留施設が劣悪な状況にあることを指摘し,タイ側に善処を求めました.
  タイ政府は2006年12月,モン族難民をラオスに強制送還するためノンカイの施設に移送しましたが,国境なき医師団(MSF)をはじめ国際社会の圧力を受けラオスへの強制送還を中止し,拘留を続けています.
  ラオスの少数民族のモン族は、1960-70年代のベトナム戦争時に米軍側につき,CIAの軍事訓練を受け北ベトナム軍(当時)やラオスの共産勢力(パテト・ラオ)との戦闘に従事しましたが、1975年8月にラオスの首都ビエンチャンが陥落し、社会主義政権が成立後は「裏切り者」として迫害され、約30万人が国外に脱出し、多くがタイ国境沿いの難民キャンプで生活してきました。この間、アメリカも約15万人を難民として受け入れてきましたが、国連が1992年に難民支援の打ち切りを決めたため、2004年にこれ以上移住を受け入れないことを決定しました。このたため、タイに暮らすモン族は難民として保護される資格を失い国籍のない不法滞在者として扱われるようになり、その数は2万人以上と言われています。タイ政府は行き場を失ったモン族難民の受け入れをアメリカに要望する一方、2007年5月、ラオス政府との間で「ラオス・タイ国境安全委員会」を設置し、2008年末前までにモン族難民のラオスへの強制送還を実施する意向を明らかにしていました。
  タイには、モン族難民以外にミャンマー(ビルマ)難民が約15万人以上も居住していますが、政府は難民条約に加入する意思を示していません。

出所:"UN refugee agency calls for Thailand to release Lao Hmong refugees", UNHCR 14 Jan 2008

参考:
・MSF(国境なき医師団) タイ政府にモン族難民のラオスへの強制送還停止と難民の権利保護を要求 (2007年11月1日)
モン族の第三国定住(IOM東京事務所における移送支援)

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