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カンボジア特別法廷、ポト派元ナンバー2のヌオン・チア氏を拘束し取り調べへ

  9月19日、ポル・ポト(クメール・ルージュ)政権時代(1975-79年)の大虐殺に関与した元幹部を裁くカンボジア特別法廷(ECCC)の捜査当局は、故ポル・ポト首相に次ぐナンバー2の地位にあったヌオン・チア元人民代表議会議長(82才)の身柄を北西部パイリンの自宅で拘束し、捜査判事の取り調べを受けるため、ヘリコプターなどで首都プノンペン近郊の同法廷に移送しました。特別法廷で起訴される予定の5人のうち、身柄を拘束されたのは、政治犯収容所のドッチ元所長(本名カン・ケ・イウ、64才)に続き、チア氏が2人目となります。
  現場に立ち会ったAFP通信特派員によると、「ブラザーナンバー2」と称されたヌオン・チア元議長は、「虐殺の指示は一切していない。拘束されるのは分かっていた。どんな質問にも答える用意がある」と語ったとされています。彼は故ポル・ポト元首相の側近として政権運営を担った最高幹部の一人で、理論的指導者の役割を果たし知識人虐殺や都市住民の農村への強制移住に中心的にかかわり、トゥールスレーン収容所のドッチ元所長に政治犯の虐殺を指示したのも彼ではないかとみなされています。79年の三派連合政権崩壊と内戦を経て、98年にイエン・サリ氏とともに現政権に投降。同派の拠点地域だったタイ国境に近い北西部パイリンで暮らしていました。特別市パイリンは、旧クメール・ルージュ関係者が多く住み、現政権により事実上の自治権を付与されている地域で、訴追対象者とされるイエン・サリ元副首相(80才)が今なお暮らしています。
  なお、訴追対象予定者のポト派元幹部は5名と伝えられ、08年3月までに順次、訴追されるといわれていますが、いまだに氏名は明らかにされていません。

出典:
ポト派元ナンバー2を拘束 身柄移送、取り調べへ 共同通信 2007年9月19日
ヌオン・チア元議長を拘束 ポル・ポト派特別法廷 朝日新聞 2007年9月19日
「クメール・ルージュ」ナンバー2のヌオン・チア元議長 身柄拘束される AFPBBニュース記事 2007年9月19日
  - "Top Khmer Rouge leader arrested AFPBB (英語)

参考:
カンボジア特別法廷の予審判事が、容疑者1名を拘置施設に収容 ヒューライツ大阪・ニュースインブリーフ (2007年8月)
カンボジア特別法廷-判事団が訴訟規則で合意。2008年にも公判開始へ ヒューライツ大阪・ニュースインブリーフ (2007年6月)
・北村泰三「カンボジアの再生とポルポト裁判 『国際人権ひろば』51号(2003年5月)
The Khmer Rouge Trial Task Force (クメールルージュ法廷公式ページ) (英語)

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