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先進国の協力なしにミレニアム開発目標の達成は困難-2007年版報告書

  国連は2007年7月2日、ミレニアム開発目標(注)の中間報告となる2007年報告書[PDF882KB](英語)を発表しました。報告書によると、「極度の貧困と飢餓の撲滅」については、1日1ドル未満の収入で生活を送る貧困人口は90年の約12億人(総人口の32%)から04年に約9億8000万人(19%)に減り、貧困削減については現在の傾向が維持されれば2015年までに目標を達成できるとする一方で、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国では、極度の貧困人口は減少はしているものの、現在のペースでは2015年までに貧困や飢餓に苦しむ人の数を半減させるという目標達成は難しいとしています。
  「普遍的初等教育の達成」については、就学率が91年の80%から05年の88%に増加、女性の政治参加についてもゆっくりではあるが前進し、幼児死亡率についてもはしかなどの感染症の予防によって大きく改善したとしています。一方で、本来治療や予防が可能な妊娠や出産に伴う合併症による女性の死者は、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国と南アジア諸国を中心に毎年50万人以上にものぼり、エイズウィルス感染者は01年の3290万人から06年の3950万人に増え、エイズによる死者は、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国を中心に同期間に220万人から290万人に増加しているとし、現況では目標の達成は難しくなっています。
  さらにミレニアム開発目標の達成に必要な先進国の政府開発援助額は、06年に前年比5.1%減と97年以降で初めて減少(前年の1068億ドルより1039億ドルに)に転じたことから、潘基文国連事務総長は報告書の中で「今行動を起せば目標達成は可能」としながらも「政府開発援助の大幅増がみられない現状ではミレニアム開発目標の達成は困難だ」としてます。

:ミレニアム開発目標とは、国連で2015年までに国際社会が達成すべき「極度の貧困と飢餓の撲滅」「普遍的初等教育の達成」「ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上」「乳幼児死亡率の削減」「妊産婦の健康の改善」「HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延防止」「環境の持続可能性の確保」「開発のためのグローバル・パートナーシップの推進」という8つの目標を掲げ、国際社会が協力して取り組むべき一つの共通の枠組みとしてまとめたものです。

出所:"Millennium Development Goals Report 2007" {PDF 882KB} (英語)

参考:「ミレニアム開発目標」 国連開発計画東京事務所

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