(東南アジアの学校のための人権教育レッスンプランより 2003年発行)原文 英語
ヒューライツ大阪の主催事業として、東南アジアでの人権教育の推進をサポートした成果を発行した。日本の実情や感覚に合わないものがあるが、そのまま紹介する。)
休息とレクリエーションは、子どもの身体的・精神的安寧にとって不可欠である。試験でよい成績をとるためにずっと勉強するよう強制され、ほとんど休ませてもらえなかったら、子どもたちには大きなストレスがかかる。ストレスは子どもの精神的健康に影響しうる。小さな子どもは、筋肉とスタミナを発達させるために、走る、跳ぶ、水牛に乗る、木に登るなどの運動をしなければいけない。
| トピック | 私には余暇の権利がある |
| レベル | 小学生(1~3年) |
| 教科 | 社会科・保健体育 |
| 人権概念 | 休息・余暇に対する権利 |
| 時間配分 | 1時限 |
I.目標
生徒が次のことをできるようになる。
- 健康的な成長発達にとってなぜ休息が必要なのか、説明する。
- 適切な余暇活動を選択する。
- 勉強と休息の正しいバランスをとる大切さを説明する。
- 子どもには休息・余暇に対する権利があることを述べる。
II.材料
- 子どもの権利条約第31条1項
「締約国は、子どもが、休息しかつ余暇をもつ権利、その年齢にふさわしい遊びおよびレクリエーション的活動を行う権利、ならびに文化的生活および芸術に自由に参加する権利を認める」 - 写真(3枚)
写真1:子どもがテレビに釘づけになっている
写真2:子どもたちが原っぱ/道路/庭で遊んでいる
写真3:疲れて眠たい様子の子どもが、親に叱られながら何か書こうとしている
III.進め方
A.導入 休み時間にいつも何をしているか、生徒に尋ねる。 生徒の答えを黒板に書く。
B.発展 写真1と2を見せてこう質問する。写真に写っているのはだれか? 何をしているか? 写真から何がわかるか?
予想される答え
- 子どもが遊んでいる。
- 子どもが休んでいる。
- 子どもには趣味がある。
- 子どもは、遊び時間や余暇にはやりたいことをやっていい。
- 生徒に、子どもにはどうして休みと遊びが必要なのか、質問する。
- 生徒の答えを黒板に書く。
- 質問に対する答えを使いながら、休息・余暇に対する権利の考え方をまとめる。
- 「子どもにはみんな、遊ぶ権利、休む権利、文化的活動に参加する権利があります。この権利は、子どものからだと心の健康にとって大切です。勉強と遊びと休みのバランスがとれていることは、子どもにとって一番ためになることです」
- 写真1と写真2を並べる。生徒に、どちらをするほうが好きか、それはなぜかを尋ねる。生徒が挙げた理由を黒板に書く。
強く、健康でいるためには筋肉を鍛えなければならないことがわかりやすいよう、生徒に次の質問をする。
a)どちらが健康的か? (写真1のように)テレビばかりみて、からだを動かさない子は、(写真2のように)家の外でも遊ぶ子よりも強いか?
b)走ったり、跳んだり、活発にからだを動かす活動に参加する子が、家にいてテレビばかり見ている子よりも強くて健康なのはどうしてか?
写真3を見せて次の質問をし、子どもには休息(適切な睡眠)が必要であること、疲れるまで勉強させられたら健康に影響が出るかもしれないことを、生徒が結論として導き出せるようにする。
質問
a)写真3の子が何をしているか説明してみよう。
b)子どもが疲れたら、親は休ませてあげるべきか? なぜか?
c)疲れて眠くなったら、宿題を間違わずにやることができるか?
d)写真3の子どもは、宿題が終わらなくても休んで(または眠って)いいと言われるべきか? なぜか?
生徒の答えをもとに、次のようにまとめる。
「子どもは、大きくなるためにも、からだと心が健康になるためにも、休むこと、眠ることが必要です。子どもは勉強したり家事を手伝ったりしないといけませんが、ちゃんと休んで眠ることは子どものためになります」
C.まとめ
遊ぶこと、幸せであることについての歌を歌うよう、生徒に求める。
(出典:「東南アジア人権教育レッスンプラン」(原題は、"Human Rights Lesson Plans for Southeast Asian Schools" 2003)発行:ヒューライツ大阪を日本語訳にして一部編集)
