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AWARD2005の受賞三作品が決定
-国際人権教材奨励事業AWARD2005の選考結果について-
2005年10月14日
財団法人アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)

  ヒューライツ大阪では、昨年に引き続き第2回目となる「国際人権教材奨励事業AWARD2005」の公募を日本国内だけでなくアジア・太平洋地域の関係者に8月20日まで行いました。AWARD2005には、国内外から37団体、60作品にのぼる多数のご応募をいただき、皆様から寄せられた熱意に深く感謝申し上げます。
  このAWARD2005応募作品については、選考委員会で慎重かつ厳正に審議を行い、以下の3作品を受賞作品として選考しました。詳細については、以下の選考委員会報告をご参照ください。

『ジェンダーと人権ワークブック』
  (アジア女性資料センター; 日本)
「Kaleidoscope Primers - School text for teaching gender equality, human rights and peace-」
  (Simorgh Women's Resource & Publication Centre; Pakistan)
「OK TAK OK」 [ダイジェスト]
  (Women's Centre for Change; Malaysia)

  なお、後日、当センターのホームページにて選考委員長のコメントなどを掲載の予定です。また、来る12月の人権週間(12月5日から12月11日)の期間中に、「世界の人権教育教材展」(仮称)の開始アを予定しており、この場でAWARD2005の授賞式表彰状、賞金20万円授与)ならびに受賞者のプレゼンテーションを企画の予定です。


「国際人権教材奨励事業AWARD2005」の選考結果報告
2005.10.14
国際人権教材奨励事業AWARD2005選考委員会
財団法人アジア・太平洋人権情報センター

  「国際人権教材奨励事業AWARD2005選考委員会は、さる9月15日(木)と9月16日(金)の2日間、開催され、選考作業を進めました。応募作品は、国内外から37団体、60作品にのぼり、従来からあるテキスト教材型の作品(副読本やマンガ本、ワークシート集など)、ビデオ・CD・DVD作品、紙芝居、ショートムービー(フラッシュ)、パワーポイントのプレゼンテーション作品など映像活用型の作品、ホームページ・コンテンツ、演劇表現活用型の作品(寸劇、ミュージカル、オペレッタ)、統合的な研修プログラム型の作品など、多彩な新しい創意工夫あるものがありました。
  2日間のべ16時間に及ぶ厳正かつ熱心な審議の結果、次の3つの作品がAWARD2005受賞作品と決定されました。

□『ジェンダーと人権ワークブック』
  (アジア女性資料センター; 日本)
□「Kaleidoscope Primers - School text for teaching gender equality, human rights and peace-」
  (Simorgh Women's Resource & Publication Centre; Pakistan)
□「OK TAK OK」
  (Women's Centre for Change; Malaysia)

  選考委員会の審議経過、および委員のコメントは、後日、ホームページで紹介します。なお、AWARD2005選考委員会の提言をうけ、12月上旬にAWARD2004及びAWARD2005の受賞作品、応募作品一同に展示し、「世界の人権教育教材展」を開催する予定です。詳細については、後日、お知らせいたします。

国際人権教材AWARD2005選考委員会
選考委員長畑 祥雄 (関西学院大学教授;インターメディウム研究所総監督)
選考委員チョン・カンジャ (韓国国家人権委員会常任委員)
津田ヨランダ (神戸女学院大学助教授)
畑 律江 (毎日新聞大阪本社編集委員)
松尾カニタ (FM COCOLOプログラムスタッフ;京都精華大学非常勤講師)
武者小路公秀 (財団法人アジア・太平洋人権情報センター会長)
川島慶雄 (財団法人アジア・太平洋人権情報センター所長)

<受賞作品> (順不同)

作品1:『ジェンダーと人権ワークブック』
ジェンダーと人権ワークブック (1) 応募者:アジア女性資料センター(日本)
(2) 作品概要
  ワークブック『ジェンダーと人権ワークブック(Gender and Human Rights)』(A4判75ページ)と「利用の手引き」(B5判6ページ)の出版物2点で構成されたワークショップ(研修)用教材。使用言語は日本語。
(3) 自己アピール
  開発、非暴力、環境、平和などをテーマにしたワークショップのための教材はこれまでもつくられてきた。しかし、どれも女性の人権についてジェンダーの視点が十分であるといいがたい。「女性の人権」に関して日本語以外の教材が作り出されているが、日本の法体系、社会、経済、政治、文化などの文脈に適したものがなかった。
「ジェンダーと人権ワークブップ」は、既存のマニュアルを翻訳することなく、日本国内でさまざまな活動をしているフェミニスト活動家たちによって、さまざまな年齢、バックグラウンドの女性、男性たちに気楽に利用できるように作られたワークブックである。さまざまな女性グループ、行政、学校などで「分かりやすく使いやすい」と多方面で利用されている。

作品2:Kaleidoscope Primers - School text for teaching gender equality, human rights and peace-
Kaleidoscope Primers (1) 応募者: Simorgh Women's Resource & Publication Centre (Pakistan)
(2) 作品概要
  小学校でジェンダーや人権全般、平和について学ぶための教材シリーズ全12冊。小学生用教材(小1〜小6用)と指導書(教師用)で構成。使用言語は11冊が英語、1冊がウルドゥ語。
(3) 自己アピール
  パキスタンで20世紀後半に始まったSimorghの教科書プロジェクトは国の政策を広げるためにではなく、正規の教科書だけでは不寛容や暴力が生み出されているという教育の事情に対応した試みである。こうした取りくみをすすめることにより、生命の豊かさと多様性の認識に基づいた寛容の文化を取り戻すだけでなく、また子どもたちに個人としての自らの権利とともに人類社会の一員として権利も紹介しようとするものである。
  Simorghの教育部門の活動は子どもの時に学んだ価値が大人になった時、どういう考え方をもつのかについて重要な役割を果たすという前提に基づいている。他者の人権に対する暴力や不寛容が高まっている中、教育部門で行われている取り組みは、子どもや若者が個人、共同体や集団の権利と責任に関する認識を形成するための一歩なのである。
  Simorgh教科書プロジェクトは、生命、安全、食糧、健康、教育などの権利について学べる「Kaleidoscope primers(入門書)」を制作した。人権の概念を理解できるように子どもが関心を持てるように工夫されたこの教科書シリーズは、子どもの学習や思考プロセスの開発に積極的に関与しようとしている。「Kaleidoscope primers」の背景にあるのは、子どもたちが(1)他者への思いやり(2)自分以外の人の見方を理解する力、(3)他者が違う考えを持つという権利を受け入れる能力、(4)人類の一員としてみんなが同じ権利と責任を有することをわかる能力を開発できるようにするという考え方である。

作品3:「OK TAK OK」
OK TAK OK (1) 応募者: Women's Centre for Change (Malaysia)
(2) 作品概要
  子どもへの性的虐待を防ぐための子ども向けテキストと指導書、映像教材(VCD2枚)のセット。テキストはEnglishとMalayの2言語。VCD「OK TAK OK」(IS this touch OK? Not OK ?)はMalay語のみだが、寸劇を交えリアルに性的虐待の手口を紹介している。使用言語は、テキストとVCDのいずれもマレー語。
(3) 自己アピール
  Women's Centre for Change (WCC) Penangは子どもの性的虐待防止活動に積極的に関わってきた。2001年には「Teaching Children to be Safe」という教員用マニュアルと子どものためのマンガブックレット「Saya dan Suara Kecil Saya」を作成するとともに、多数の小学校を訪れ、性的虐待防止の参加型演劇を行ってきた。WCCはもっと多くの学校や他の州にもこの取りくみを届けたいと思い、2003年に視聴覚教材として「OK Tak OK」と題したVCDを制作した。これによって利用しやすく、持ち運びができるなど、学校で広く活用できるようにした。それでWCCはマレーシアの発展途上にある州にも行き、何百人の教員やカウンセラーにVCDを使うトレーニングを行うことができた。
  2004年にWCCは最初のVCD、「OK Tak OK」が都市の子どもに限定されているのではないかと考えた。マレーシアは多民族の国であり、その多数を占めるマレー系の子どもに適したVCDを新しくつくらなければならないと考えた。そこで2005年7月21日、WCCは新たに「OK Tak OK, Series 2」を完成した。2つ目のVCDの完成により、教員や学校のカウンセラーがどちらの教材も子どものニーズに合わせて活用できるものと考えている。それぞれのVCDは、2部で構成されている。1部では、健全、不健全な接触について教える。2部ではマレーシアの子どもの性的虐待の実際の出来事を参考にして3つの事例が短くとりあげられている。それぞれのシナリオの終わりに、みている子どもに対してそのような状況になればどうするか質問される。そして教員・カウンセラーはそのようなときにどのような防止措置がとれるかを話あう。
  WCCはこのプログラムを何百人ものカウンセラーに対して実施し、何千人もの子どもに役立てたいと考える。

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