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第64回国連総会、国際人権学習年の終了、子どもの代替ケアのためのガイドラインについて採択

 第64回国連総会は、12月10日、08年の第63回総会で始まった国際人権学習年の終了にあたり、各国にこの間行われた人権学習の取り組みを拡大し、 あらゆるレベルにおける人権学習の行動計画を策定し、実施するよう求める決議を採択しました。
 また、18日、09年の第11回人権理事会で採択され、子どもの権利条約採択20周年にあたって総会に提出された、子どもの代替ケアのためのガ イドラインを採択しました。このガイドラインは、親の保護を受けられない、あるいは受けられないおそれのある子どものケアに関して、子どもの権利条約など の規定の実施を強化するための政策の方向性を示すものとしてつくられました。ガイドラインは、原則として子どもはまず親、あるいは適宜近親者のもとで面倒 をみられるよう取り組まれなければならず、国家は、そのための家族の支援へのアクセスを確保しなければなりませんが、適切な支援があっても家族が適切な育 児ができない場合、国家が適切な代替ケアを保障する責任があるとして、代替ケアが行われる枠組み、条件、法的責任、施設や里親などについて、指針を示して います。
 総会ではまた、女性に対する暴力撤廃に関する取り組みの強化や移住女性に対する暴力、4月に開催されたダーバン・レビュー会議の成果、食糧の権 利、北朝鮮の人権状況、イランの人権状況などに関する決議が採択されました。
 そのほかにも、11月5日には、人権理事会で一度採択が延期になり、特別会期で採択された、ガザ地区紛争に関する調査報告に関して、他の人権理 事会から提出された報告とは異なり総会第三委員会を経ず、直接全体会議で決議が採択されました。その決議では、イスラエルとパレスチナ双方に、3ヶ月以内 に08年12月のガザ地区紛争における国際人道法及び人権法違反について独立した調査を行うよう求め、3ヶ月後に国連事務総長に決議の実施状況について総 会に報告するよう求めています。

参照:
General Assembly Adopts 56 Resolutions, 9 Decisions Recommended by Third Committee on Broad Range of Human Rights, Social, Cultural Issues 12 月18日付国連プレスリリース GA/10905
General Assembly President Says Human Rights Fundamental ‘Pillar’ of United Nations at Meeting to Mark End of International Year of Human Rights Learning  12月10日付国連プレスリリース GA/10901  
By Recorded Vote, General Assembly Urges Israel, Palestinians to Conduct Credible, Independent Investigations into Alleged War Crimes in Gaza 11月5日付国連プレスリリース GA/10883  

参考:
国連総会が北朝鮮の人権状況、国際人権学習 年について決議」ヒューライツ大阪ニュースインブリーフ  

「反人種主義・人種差別撤廃 世界会議」(ダーバン会議)レビュー会議、開催される』ヒューライツ大阪ニュースインブリーフ 

(2009年12月02日 掲載)